「アフターピルを飲んだけど、生理がまだ来ない…」
「消退出血って何?避妊できているのかな?」
そんな不安を抱えていませんか?
アフターピルは、緊急避妊のために頼れる薬ですが、服用後の体調や生理の変化に戸惑う方も多いでしょう。特に「生理が遅れている」「出血がない」などの状況に直面すると、不安が大きくなることがあります。
しかし、アフターピルの正しい知識を持つことで、落ち着いて状況に対応することが可能です。この記事では、生理のタイミングや避妊成功のサイン、服用後に気をつけるべきポイントについて詳しく解説します。
正しい情報を得て、不安を解消するために、ぜひ最後までお読みください。
この記事の監修者
国家公務員共済組合連合会虎の門病院 救急科部長
東京大学医学部救急医学 非常勤講師
軍神 正隆(ぐんしん まさたか)
1995年長崎大学医学部卒業。亀田総合病院臨床研修後、東京大学医学部救急医学入局。米国ピッツバーグ大学UPMCメディカルセンター内科、米国カリフォルニア大学UCLAメディカルセンター救急科、米国ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校公衆衛生学MPH大学院を経て、東京大学医学部救急医学講師。日本救急医学会認定救急科専門医・指導医。2019年より現職。
アフターピルを飲んだ後の生理はいつ来るのか
アフターピルを飲んだ後の生理は、通常とは異なるタイミングで来ることがあります。ホルモンバランスの影響により、早まる場合や遅れる場合があり、個人差も大きいのが特徴です。
ここでは、生理が来る一般的な期間や、遅れる場合の対処法について詳しく解説します。
服用後の生理は3日~3週間以内が一般的
アフターピルを服用すると、通常の生理周期とは異なるタイミングで出血が見られることがあります。多くの人は、服用後3日から3週間以内に出血が起こるのが一般的です。
この出血は「消退出血」と呼ばれ、アフターピルのホルモン作用によって排卵が抑制された結果、不要になった子宮内膜が排出されることで起こります。
通常の生理も消退出血の一種とされていますが、ホルモンの自然な周期によるものを「生理」、ホルモン剤の作用によるものを「消退出血」と区別します。
ほとんどの人が2週間以内に出血を経験しますが、出血のタイミングや程度には個人差があるため、慌てずに様子を見てみましょう。
3週間以上遅れる場合は妊娠の可能性も
アフターピル服用後、3週間以上経っても生理や消退出血が来ない場合は、妊娠の可能性も視野に入れましょう。特に、服用のタイミングが遅れたり、性行為から時間が経過していた場合、アフターピルの効果が十分に発揮されなかった可能性があります。
この場合、服用から3週間以上経ってから妊娠検査薬を使って確認することで、より正確な結果が得られます。検査結果が陰性であっても、不安がある場合や体調に変化を感じた場合は、早めに医師に相談しましょう。
生理が遅れる理由には、ホルモンバランスの乱れやストレス、体調不良なども考えられます。ただし、妊娠の可能性を完全に否定するためには自己判断を避け、専門家の意見を聞くことが安心につながります。
避妊成功のサインとは?
アフターピルを飲んだ後、「避妊が成功しているかどうか早く知りたい」という方は多いのではないでしょうか。
ここでは、避妊が成功しているかを確認するための具体的なポイントについて詳しく説明します。正しい知識をつけ、慌てずに落ち着いて対応しましょう。
消退出血があれば避妊が成功している可能性が高い
消退出血があれば、アフターピルによる避妊が成功している可能性が高いとされています。
消退出血とは、アフターピルを服用した後に子宮内膜が剥がれ落ちることで起こる出血のことを指します。消退出血の期間は、通常の月経よりもやや短いか同程度であり、平均して2~3日で終わる場合が多いです。
ただし、この出血が必ずしも消退出血であるとは限らない点に注意しましょう。
出血には不正出血や着床出血の可能性もあり、不正出血の場合は1週間程度続くことがほとんどですが、人によっては数日で収まる場合もあります。そのため、消退出血と思われる出血があったとしても、妊娠検査薬を使用して避妊が成功しているかを確認するようにしましょう。
妊娠検査薬で避妊が成功しているか必ず確かめる
消退出血があった場合でも、それだけで避妊成功を保証するものではないため、必ず妊娠検査薬で避妊が成功しているかを確かめるようにしましょう。検査薬は、服用から3週間後に使用するのが最適なタイミングです。
服用後の出血は消退出血である可能性が高いですが、不正出血や着床出血の可能性も考えられます。これらの出血は見た目では区別が難しく、出血があっただけでは避妊の成功を断定することはできません。
特に、3週間以内に月経が来ず少量の出血が見られた場合は、着床出血である可能性もあります。着床出血は妊娠初期の兆候であるため、適切なタイミングで妊娠検査薬を使用するか、医療機関で検査を受けて確認することをおすすめします。
消退出血がない場合でも落ち着いて対処を
アフターピルを服用後、出血が見られたのにその後生理が来ないケースや、そもそも消退出血が起きない場合もあります。
消退出血が起きない原因には、ホルモンの個人差やストレス、体調の変化が関係していることが多く、必ずしも避妊が失敗したとは限りません。
しかし、出血の有無だけでは避妊の成功を判断することは難しいため、この場合も妊娠検査薬を使用して確認することが大切です。
それでも不安が残る場合や体調に異変を感じた場合は、医療機関で検査を受けたり、オンライン診療を利用して医師に相談してみましょう。
アフターピルを飲んだ後に注意すべきこと
アフターピルを服用した後は、ホルモンの急激な変化により体に負担がかかりやすい状態です。この時期は、避妊効果を確実にするために守るべき注意点がいくつかあります。
ここでは、アフターピル服用後に気をつけるべきポイントについて詳しく説明します。
次の生理まで性行為は避けるべき
アフターピルを飲んだ後、次の生理が来るまでは性行為を控えるか、必ず避妊方法を併用することが重要です。
アフターピルは一度の性行為に対する緊急避妊手段であり、服用後の性行為には効果がありません。そのため、アフターピルを服用した後に性行為をすると、新たな妊娠リスクが生じる可能性があります。
妊娠リスクを確実に減らすために、性行為は控えるか適切な避妊方法を選ぶようにしましょう。
飲酒や喫煙など体に負担をかける行為は控える
アフターピルの服用後は、妊娠していない確認が取れるまで飲酒や禁煙などの行為は控えましょう。
アフターピル服用後はホルモンバランスが大きく変化しており、体に負担がかかっている状態です。明確な制限はされていませんが、飲酒や喫煙はさらに体調を悪化させる可能性があるため、控えるのが望ましいとされています。
特にアルコールは肝臓に負担をかけ、アフターピルの成分の吸収を妨げる可能性があります。また、アフターピルはホルモンバランスに影響を与える薬のため、飲酒によって副作用が高まることも考えられます。
副作用が出た場合の対処法
アフターピルを服用した後、吐き気や頭痛、倦怠感などの軽い副作用が起こることがあります。
副作用の症状は通常1~2日で自然に治まることがほとんどですが、不快感が強い場合は市販の鎮痛薬を利用することで軽減できます。
ただし、ふくらはぎの腫れや息切れなどの血栓症を疑わせる症状や、激しい腹痛、出血が止まらないといった重篤な症状が出た場合は、すぐに医師の診察を受けましょう。また、軽度の副作用であっても長期間続く場合は注意が必要です。
アフターピルの頻繁な服用は推奨されていない
アフターピルはあくまでも緊急時の避妊方法として使用されるものであり、頻繁な服用は推奨されていません。
アフターピルはホルモンバランスを大きく変化させるため、頻繁な使用により生理不順や体調不良を引き起こす可能性があります。そのため、「性行為のたびに服用する」というのは誤った認識であることを知っておきましょう。
アフターピルを常用するのではなく、低用量ピルなどの安定した避妊方法に切り替えることが理想的です。低用量ピルは毎日の服用が必要ですが、避妊効果が高く健康的な選択肢です。自身の健康を守るためにも、避妊方法を見直すタイミングを考えましょう。
アフターピル服用後の不安をDMMオンラインクリニックで解消しよう
アフターピルを服用した後、生理のタイミングや消退出血、避妊が成功したかどうかなど、不安を抱える方も多いかもしれません。
本記事では、アフターピル服用後の体の変化や注意すべきポイント、妊娠の有無を確認する方法などを詳しく解説しました。これらの正しい知識をもとに、冷静に対応することが大切です。
それでも不安が解消されない場合や、誰かに相談したいときは、オンライン診療サービスがおすすめです。DMMオンラインクリニックでは、ピルの服用に関する疑問や生理・避妊に関する悩みを相談できます。専門家にオンライン上で直接相談できるため、ちょっとした不安もすぐに解消できるのが魅力です。
【参考文献】
・緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成 28 年度改訂版)
・アフターピルファクトブック