食事制限や運動を続けても思うように体重が落ちないとき、医療ダイエットの選択肢をネットで調べて検討している方はいるでしょう。
しかし、周りにやっている人も少なく医療ダイエットは本当に痩せるのか、副作用や費用の面はどうなのかなど、不安や疑問を感じるのも当然です。
この記事では、医療ダイエットの基本的なアプローチや使用される薬剤・施術法、想定されるリスクと向いている人の特徴まで、情報を整理して解説しています。自分に合った方法を見極めたい方や、医療の力で効率的に痩せたい方は、ぜひ内容を確認してみてください。

この記事の監修者
国家公務員共済組合連合会虎の門病院 救急科部長
東京大学医学部救急医学 非常勤講師
軍神 正隆(ぐんしん まさたか)
1995年長崎大学医学部卒業。亀田総合病院臨床研修後、東京大学医学部救急医学入局。米国ピッツバーグ大学UPMCメディカルセンター内科、米国カリフォルニア大学UCLAメディカルセンター救急科、米国ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校公衆衛生学MPH大学院を経て、東京大学医学部救急医学講師。日本救急医学会認定救急科専門医・指導医。2019年より現職。
本記事の参考文献
- Efficacy of GLP-1 Receptor Agonists on Weight Loss, BMI, and Waist Circumference for Patients With Obesity or Overweight|American Diabetes Association
- Real-world evidence on the utilization, clinical and comparative effectiveness, and adverse effects of newer GLP-1RA-based weight-loss therapies
- Non-Invasive Body Contouring Technologies
- Cryolipolysis for noninvasive body contouring: clinical efficacy and patient satisfaction
医療ダイエットは本当に痩せるのか?そのアプローチについて

医療ダイエットは、本当に痩せるのかという疑問を持つ方も少なくありません。結論から言えば、医師の管理のもとで行われる医学的なアプローチには一定の効果が認められており、適切に行えば減量の成功率は高まります。
医療ダイエットの主な手法は、以下のように分類されます。
アプローチ手法 | 内容の概要 |
---|---|
薬剤処方 | GLP-1受容体作動薬など、食欲や代謝に作用する薬を使用 |
食事・運動指導 | 栄養士や医師によるプログラムに基づいた生活習慣改善 |
医療機器による痩身 | 脂肪冷却、脂肪溶解注射などクリニックで行う物理的アプローチ |
医療ダイエットが本当に痩せるのか不安な方にとって、アプローチの仕組みを理解することは重要です。
それぞれの手法について具体的に解説します。
内服薬によるアプローチ
医療ダイエットでは、本当に痩せるために薬による代謝や食欲のコントロールを重視する治療法が取り入れられています。特に、GLP-1受容体作動薬に代表される新しい内服・注射薬は、臨床試験でも体重減少効果が報告されており、医療的な根拠に基づいたアプローチといえます。
- GLP-1受容体作動薬(注射・内服)
- 漢方薬(防風通聖散など)
「医療ダイエットは本当に痩せるのか」と疑問を持つ方にとって、こうした薬剤を使った治療は比較的短期間で効果を実感しやすく、科学的裏付けのある選択肢といえます。
GLP-1阻害薬(注射)
GLP-1受容体作動薬の注射タイプは、医療ダイエットの中でも高い即効性と実績を持つ方法です。元々は糖尿病治療薬として使用されていたものですが、血糖コントロールに加え、食欲抑制と体重減少効果が確認されています。
- 脳の満腹中枢に働きかけて食欲を自然に減らす
- 胃の内容物排出を遅らせ、少量で満腹感を得やすくする
週1回の自己注射で済む製剤も登場しており、継続しやすさも向上しています。ただし、吐き気や下痢などの副作用が出ることもあるため、医師の管理のもとで使用することが推奨されます。
GLP-1阻害薬(内服)
GLP-1受容体作動薬の内服タイプは、注射が苦手な方でも取り組みやすい医療ダイエットの選択肢として注目されています。2021年に日本で承認された「リベルサス」が代表例で、食欲抑制や体重減少効果が臨床試験で確認されており、医療ダイエットで本当に痩せるための有力な選択肢のひとつです。
- 毎日1回の内服で、自然な食欲減退効果が得られる
- GLP-1注射と同様の作用を経口で得られる利便性がある
ただし、服薬タイミングや飲み方に制限があり、効果を得るには医師の指導に従った継続が重要です。
防風通聖散(漢方薬)
防風通聖散は、脂肪太りや便秘を伴う肥満症に対して使われる漢方薬で、体質そのものを整えるアプローチとして医療ダイエットに組み込まれることがあります。作用は穏やかですが、体質に合えば代謝改善や排泄促進を通じて、「医療ダイエットは本当に痩せるのか」と疑問を抱える方にとっても選択肢の一つとなります。
- 腸のぜん動運動を促進し、便通を整える
- 余分な熱や水分を排出し、代謝バランスを整える
ただし、体質に合わないと下痢や腹痛が起きることもあり、漢方でも医師の判断と処方が重要です。
注射によるアプローチ(脂肪溶解注射)
脂肪溶解注射は、皮下脂肪が気になる部位に薬剤を注入し、脂肪細胞を分解・排出させる医療痩身の一種です。部分痩せに向いており、ダウンタイムが少ない点が特徴です。短期間で効果を出したい方にとって、実感を得やすい手法です。
- 顔や二の腕、腹部などの特定部位に的確にアプローチ可能
- 施術時間が短く、日常生活に大きな支障が出にくい
ただし、複数回の施術が必要なケースもあり、脂肪の厚みによって効果に個人差があります。即効性よりも「安全な段階的変化」を期待する施術として理解することが大切です。
吸引によるアプローチ(脂肪吸引)
脂肪吸引は、医療ダイエットの中でも即効性が高く、物理的に脂肪細胞を除去できる手法です。特に体脂肪率が高めで部分的に脂肪が集中している場合に効果的で、「医療ダイエットは本当に痩せるのか」と不安を感じている方にとっては、結果が明確に現れる施術として知られています。
- 一度の施術で脂肪細胞の数自体を減らせる
- 腹部・太もも・二の腕など広範囲の脂肪にも対応可能
ただし、外科的な処置となるため麻酔やダウンタイム、内出血・腫れなどのリスクも伴います。確実性を求める一方で、安全性やアフターケアの充実した医療機関選びが重要です。
脂肪冷却によるアプローチ(クールスカルプティング)
クールスカルプティングは、脂肪細胞だけを選択的に冷却し、凍結・破壊して体外へ排出させる痩身治療です。メスを使わずに脂肪細胞の数を減らせる非侵襲的な方法として人気があり、医療ダイエットで本当に痩せるのか疑問を持つ人にも導入しやすい施術です。
- 皮膚や筋肉を傷つけず、脂肪細胞だけに作用する
- リバウンドしにくく、1回あたりの施術時間も短い(約35〜60分)
施術後数週間〜1か月ほどかけて徐々にサイズダウンが見られ、即時性は乏しいものの、自然な形で体型を整えたい人に向いています。ダウンタイムが少ないため、仕事や日常生活への影響を抑えたい人にも適しています。
気になる医療ダイエットのデメリット
医療ダイエットは科学的根拠に基づいた痩身手法であり、比較的高い効果が期待できますが、すべての人にとって万能な手法ではありません。
特に副作用やダウンタイム、費用面など、あらかじめ理解しておくべきリスクや注意点も存在します。医療ダイエットで本当に痩せるためには、こうしたデメリットを把握し、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
副作用による不調
医療ダイエットでは、薬剤の種類や施術内容によって副作用が起こる可能性があります。「本当に痩せるのか」を追求するあまり、副作用に対する理解が浅いと、途中で治療を断念することにもなりかねません。
- GLP-1薬による吐き気・下痢・食欲不振などの胃腸障害
- 脂肪溶解注射後の赤み・腫れ・硬結(しこり)などの局所反応
副作用の程度には個人差がありますが、事前に医師とリスクを共有し、無理のない範囲で治療を続けることが、安全かつ確実に痩せるための前提条件です。
ダウンタイム
医療ダイエットの中には、施術後に一時的な腫れや内出血、筋肉痛のような症状が生じるケースがあり、これを「ダウンタイム」と呼びます。仕事や外出の予定がある方にとっては、この期間が治療継続の障壁になることもあります。
医療ダイエットは本当に痩せるのかという視点で見た場合、即効性が期待できる一方で、短期的な身体的負担も考慮する必要があります。施術を選ぶ際は、ダウンタイムの有無や長さを確認し、自分のライフスタイルに合った方法を選択することが重要です。
基本的に自由診療のためコストがかかる
医療ダイエットは基本的に自由診療で提供されており、保険適用がない分、すべての治療費が自己負担となります。内容によっては高額になりやすく、長期的な通院や施術の継続を検討する場合、コスト面の把握が不可欠です。
GLP-1内服薬(リベルサス等) | 15,000〜30,000円前後/1ヶ月 |
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脂肪溶解注射 | 5,000〜30,000円/1部位 |
医療ダイエットで本当に痩せるには、ある程度の費用投資と継続性が前提となるケースが多く、コストと効果のバランスを見極めた上で治療法を選ぶ必要があります。事前に料金体系が明確なクリニックを選ぶことも重要です。
医療ダイエットが向いている人
医療ダイエットは、科学的根拠に基づいた減量方法であるため、一定の条件を満たす方にとっては高い効果が期待できる手段です。特に、自己流のダイエットで成果が出にくい方や、医師のサポートのもとで継続的に取り組みたい方に適しています。
- 食事制限や運動だけでは体重が落ちにくい体質の人
- 医学的に肥満のリスクがあると診断された人
- 短期間で確実に体重を落としたい明確な目的がある人
専門的な評価と管理下で進めることで、高い再現性をもって減量効果が期待できる手段です。
医療ダイエットが向いていない人
医療ダイエットは医学的な管理のもとで進める安全性の高い手法ですが、すべての人にとって最適な選択肢とは限りません。体調や生活状況、目的によっては、他のアプローチの方が適している場合もあります。
- 日々の生活に大きな制約があり、通院や治療の継続が難しい人
- 一時的な体重変化ではなく、生活習慣全体の見直しが必要な人
- 副作用やダウンタイムに不安が強く、医療的な介入に抵抗がある人
医療ダイエットで本当に痩せるには、治療の仕組みを理解し、自分の体質・ライフスタイルに合った方法であるかどうかを見極めることが重要です。
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医療ダイエットは正しく利用すれば本当に痩せる
医療ダイエットは、食欲や代謝に直接アプローチできる薬剤や、専門医の指導による生活習慣の見直し、美容医療による部分痩せなど、多角的な方法が組み合わさった治療です。
即効性を期待できる反面、副作用や費用、継続の難しさといった注意点も存在します。そのため、医療ダイエットで本当に痩せるためには、自分の体質や目的に合った方法を選び、医師と連携しながら無理なく継続することが不可欠です。効果だけにとらわれず、リスクや限界も正しく理解したうえで活用することで、健康的かつ効率的なダイエットが実現できます。信頼できるクリニックのサポートを受けながら、長期的に理想の体型を目指す姿勢が大切です。