「最近、勃たなくなってしまった……」
「糖尿病とEDって関係があるのかな?」
「周りに知られたくないけど、どうやって治療するの?」
糖尿病を患っている方は、このような悩みを抱えることが多いです。
実際、糖尿病とEDには深い関係があり、適切な治療を行わないと症状が重くなるおそれがあります。
そのため、糖尿病によるEDの原因や対策を知ることは極めて重要です。
この記事では、糖尿病性EDの原因や症状、治療法、食事と生活習慣で予防・改善する方法、周囲に知られず治療するコツを解説します。
この記事を読めば、糖尿病によるEDになったとしても、どのように対処すればよいか明確になり、安心して治療を進められるはずです。ぜひ最後まで読んでください。
この記事の監修者
国家公務員共済組合連合会虎の門病院 救急科部長
東京大学医学部救急医学 非常勤講師
軍神 正隆(ぐんしん まさたか)
1995年長崎大学医学部卒業。亀田総合病院臨床研修後、東京大学医学部救急医学入局。米国ピッツバーグ大学UPMCメディカルセンター内科、米国カリフォルニア大学UCLAメディカルセンター救急科、米国ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校公衆衛生学MPH大学院を経て、東京大学医学部救急医学講師。日本救急医学会認定救急科専門医・指導医。2019年より現職。
糖尿病性EDの主な原因とその影響
糖尿病によるEDの主な原因は、血管や神経の障害、ホルモンバランスの乱れなどが挙げられます。
これらが性機能にどのような影響を与えるのかを、次の内容に沿ってご紹介します。
- 血管障害によるED
- 神経障害によるED
- ホルモンの低下によるED
一つずつみていきましょう。
血管障害によるED
糖尿病は血管障害を引き起こしやすい病気です。
動脈硬化が進行すると、陰茎に十分な血液が送られず、勃起不全を招きます。
血管が詰まる、または硬化することで血流が不足する具体的なメカニズムは、以下のとおりです。
- 高血糖による血管内皮の損傷
- 動脈硬化の進行による血流低下
- 陰茎動脈の狭窄
これらは性機能だけでなく、全身の健康にも影響を与えます。
血管の健康を保つことがED改善の重要なポイントです。
神経障害によるED
糖尿病は末梢神経にも影響を及ぼします。
神経障害が進行すると、陰茎に信号が届きにくくなり、性的刺激への反応が鈍くなります。
具体的な影響は次のとおりです。
- 性的な感覚が鈍くなる
- 勃起を維持する時間が短くなる
- 性行為中に痛みや不快感を感じる
神経障害は治療が難しい場合もありますが、早期に対処することで進行を防ぐことができます。
ホルモンの低下によるED
糖尿病はホルモンバランスにも影響を及ぼし、テストステロンの低下を引き起こすことがあります。
このホルモンは性欲や勃起機能に重要な役割を果たしており、EDと密接に関係しています。
具体的な影響は次のとおりです。
- 性的欲求の減少
- 疲労感や集中力の低下
- 筋力の減少や体脂肪の増加
糖尿病を改善しつつ、ホルモンバランスを整えることはED改善に大きく関係します。
ホルモンバランスも意識して、治療に臨むことが大切です。
糖尿病性EDの症状
糖尿病だけでなく、EDも合併すると日々の生活に大きな影響が及びます。
ここでは糖尿病性EDの症状を、次の2つに分けて紹介します。
- 糖尿病性EDの初期症状
- 糖尿病性EDが与える心理的影響
実際に現れる症状を理解することは、治療を進めていくうえで非常に大切です。
それぞれ詳しくみていきましょう。
糖尿病性EDの初期症状
EDの初期症状は糖尿病患者にとって見逃しがちなサインです。
性行為時に勃起が続かない、または硬さが不足するといった状態は、糖尿病の合併症の可能性を示唆します。
初期段階では一時的な症状と捉えられることが多いですが、次の特徴があれば注意が必要です。
- 何度も勃起不全を繰り返す
- 夜間の自然勃起(いわゆる朝立ち)が起こらない
- 性的欲求はあるが勃起しにくい
これらの兆候は糖尿病の進行によるものと考えられるため、早めに医療機関を受診することが大切です。
糖尿病性EDが与える心理的影響
糖尿病性EDは身体だけでなく心理面にも大きな影響を与えます。
性機能の低下による自信喪失や、パートナーとの関係が悪化する原因となるのです。
特に、次のような精神的な負担を抱えやすい傾向があります。
- 性的なパフォーマンスへの不安感
- パートナーからの期待に応えられないストレス
- 自己否定感や抑うつ状態の発生
このような心理的影響は、治療意欲を低下させ悪循環を生むことがあります。
そのため、身体と心の両方をケアすることが大切です。
糖尿病性EDの治療法
糖尿病性EDを改善するためには、適切な治療法を選ぶことが重要です。
治療法には、医療機関での治療や薬の利用、補助療法まで幅広い選択肢があります。
ここでは、以下の流れで具体的な治療法を説明します。
- ED治療薬
- 医療機関で行う専門治療
- 漢方薬やサプリメント
それぞれ詳しくみていきましょう。
ED治療薬
ED治療薬は、糖尿病性EDに効果的な選択肢の一つです。
血流を改善することで勃起を促す効果がありますが、使用には注意が必要です。
糖尿病患者がED治療薬を利用する際に考慮すべきポイントは以下のとおりです。
- 血管や心臓に負担がかかる場合がある
- 血糖値に影響を及ぼす薬との併用に注意
- 医師の指示に従い適切な服用をする
心臓に持病がある方などは一人で判断せず、医療機関に相談しましょう。
これらを守ることで、安全かつ効果的に治療薬を活用できます。
医療機関で行う専門治療
糖尿病性EDの治療には、医療機関での診察が不可欠です。
専門医の診断を受けることで、原因に応じた最適な治療プランが立てられます。
ED治療薬以外の主な専門治療としては、次のような方法があります。
- 血糖値を改善コントロールする薬物療法
- 血流を促進する陰圧式ポンプの利用
- 陰茎プロステーシス手術などの外科的治療
医療機関での治療は専門的なサポートを受けられるため、安全性が高いといえます。
漢方薬やサプリメント
糖尿病性EDの治療では、漢方薬やサプリメントを補助的に使うことも検討できます。
自然由来の成分を使用するため、副作用が少ないのが特徴です。
特に、次のようなものがED改善に役立つ可能性があります。
- マカやトンカットアリなどの成分を含むサプリメント
- 八味地黄丸、柴胡加竜骨牡蛎湯、補中益気湯などの漢方薬
- 血流促進作用のあるL-アルギニン配合の製品
これらを日常生活に取り入れることで、医療機関での治療を補完する効果が期待できます。
食事と生活習慣でEDを予防・改善する方法
糖尿病性EDの改善には、食事と生活習慣の見直しが欠かせません。
適切な食事や運動、健康的な生活リズムを取り入れることで、EDを予防し改善することが期待できます。
ここでは糖尿病性EDの予防・改善方法について、以下のポイントに絞って解説します。
- 食事による予防・改善
- 運動による予防・改善
- 生活リズムによる予防・改善
それでは、順番にみていきましょう。
食事による予防・改善
食事内容を工夫することで、糖尿病性EDの改善につながります。
血糖値を安定させ、血流を良くする栄養素を積極的に取り入れることが重要です。
特に効果的とされる食材は以下のとおりです。
- オメガ3脂肪酸を含む魚(例:サバ、サケ)
- 抗酸化作用のある野菜(例:ほうれん草、ブロッコリー)
- 血流を促す果物(例:ブルーベリー、柑橘類)
これらの食材を使ったメニューを日常的に取り入れることで、ED改善の助けとなります。
運動による予防・改善
適度な運動は糖尿病性EDの改善において重要な役割を果たします。
運動を習慣化することで、血流が良くなり、身体全体の健康状態が向上します。
効果的な運動の種類は以下のとおりです。
- 有酸素運動(例:ウォーキング、ジョギング)
- 筋力トレーニング(例:スクワット、腕立て伏せ)
- ヨガやストレッチでリラクゼーションを促す
特に有酸素運動は血糖値を下げる効果もあるため、糖尿病とEDの両方に効果的です。
ご自身の取り入れやすい運動を行ってみてください。
生活リズムによる予防・改善
規則正しい生活リズムを維持することも、糖尿病性EDの改善に役立ちます。
睡眠の質を高め、ストレスを軽減することで、ホルモンバランスが整いやすくなります。
生活リズムを整えるためのポイントは以下のとおりです。
- 就寝・起床時間を一定にする
- 夜遅くの食事やアルコール摂取を避ける
- ストレスを和らげる趣味やリラックスタイムを設ける
これらを心がけることで、体調の改善とともに性機能の向上が期待できます。
周囲に知られずEDを治療するコツ
糖尿病性EDの治療を進める際、周囲に知られずに進めたいと考える人も多いでしょう。
実際、オンライン診療や自宅でできる方法など、プライバシーを守りながら治療を進める方法はあります。
ここでは以下の内容に沿って、周囲に知られずにEDを治療する方法を説明します。
- 市販薬を利用する
- 自宅でできるエクササイズを活用する
- オンライン診療を利用する
それぞれ詳しくみていきましょう。
市販薬を利用する
市販薬を活用することも、周囲に知られずにEDを改善する手段の一つです。
ただし、適切な選び方をしないと効果が期待できなかったり、身体に悪影響を及ぼす場合があります。
市販薬を選ぶ際に気をつけたいポイントは以下のとおりです。
- 成分表を確認し安全性を確認する
- 信頼できるメーカーの商品を選ぶ
- 体調や服用中の薬との相性に注意する
市販薬を正しく選ぶことで、医療機関に頼らずに症状を緩和できる可能性があります。
自宅でできるエクササイズを活用する
周囲に知られずにEDを改善するため、自宅でできるエクササイズを取り入れるのも効果的です。
簡単な運動でも血流を促進し、性機能の改善が期待できます。
以下のようなエクササイズが推奨されます。
- 「ケーゲル体操」で骨盤底筋を鍛える
- スクワットで血流を良くする
- ストレッチで全身の緊張をほぐす
これらの運動は外に出る必要がないですが、毎日の習慣にすることで、治療効果を十分に高めることができます。
オンライン診療を利用する
ED治療を進めるうえで、オンライン診療を活用するのは効果的です。
自宅から医師に相談できるため、誰にも知られずに治療を始めることができます。
オンライン診療の具体的なメリットは以下のとおりです。
- 通院の必要がないため誰にも見られない
- 時間を有効活用できる
- 必要な薬を郵送で受け取れる
オンライン診療を利用すれば、プライバシーを保ちながらスムーズに治療を進めることが可能です。
糖尿病性EDのオンライン診療はDMMオンラインクリニックがおすすめ
オンライン診療を利用して糖尿病によるED治療を進めたい方には、DMMオンラインクリニックがおすすめです。
DMMオンラインクリニックでは、全国のED治療に精通している医師が診察を行います。
ED治療薬の処方はもちろん、それぞれの症状に応じた生活改善のアドバイスも受けられます。
詳しい問診票の入力を行い、事前に多くの情報を医師に伝えて診察が行われるので、EDの悩みを相談する負担が非常に軽くなるでしょう。
オンライン診療の利用を検討している方は、DMMオンラインクリニックを受診してみてください。
糖尿病性EDの治療はできるだけ早く行いましょう
糖尿病性EDの原因や症状、治療法、食事と生活習慣で予防・改善する方法、周囲に知られず治療するコツを解説しました。
糖尿病によるEDは糖尿病が大きな要因となっており、治療を進めないと性生活へのストレスがますます増える可能性があります。
ED治療薬や医療機関での専門的な治療などを利用して、早期の適切な対処が必要です。
周囲に知られずに治療を進めるためには、オンライン診療の利用が適しているでしょう。
DMMオンラインクリニックでは糖尿病性EDの治療を行っています。
一人ひとりの悩みに応じて多くの治療の選択肢が用意されているので、安心して治療に専念できます。
できるだけ早く、周囲に知られずに治療を進めたい方は、DMMオンラインクリニックまでお気軽にご相談ください。
【参考文献】
糖尿病性ED(勃起不全)の原因と治療法|青山レセナルクリニック
https://rena-cell.com/column/blog/ed-diabetes/
糖尿病と性機能障害|蒲田駅前やまだ内科糖尿病クリニック
- 糖尿病の人はEDのリスクが高い?その原因と対処法を徹底解説!|CLINIC FOR
https://www.clinicfor.life/telemedicine/ed/about/ed-27
- 糖尿病とEDの関係は?改善や治療の方法についても徹底解説|ユニティクリニック
https://unity-clinic.com/column/diabetes-relationship
- 糖尿病で性機能障害になる人、ならない人|糖尿病ネットワーク
https://dm-net.co.jp/ed/ed02/002_4.php
糖尿病とED|銀座リプロ外科
https://ginzarepro.jp/column/prostate-cancer-penile-injections/
- 漢方でEDは改善されるのか?|イースト駅前クリニック
https://www.eastcl.com/ed/chinese-medicine
トンカットアリとマカはどっちが良い?|ユナイテッドクリニック
https://united-clinic.jp/ed-pe/tongkatali-maca/
勃起不全は食べ物で改善できる?|CLINIC FOR
https://www.clinicfor.life/telemedicine/ed/about/ed-23
EDの方におすすめな運動・筋トレは?|ライズクリニック錦糸町