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AGAの日本人の割合は何人に一人?治療法や薄毛を予防する方法も解説

AGA・薄毛の割合

AGAは日本人男性の約3割が経験する脱毛症で、決して珍しい病気ではありません。年齢とともに発症率は上昇し、とくに40代以降で顕著になります。

「もしかして自分もAGAかもしれない」「今後AGAになる可能性はあるのか」など、AGAに関する不安を抱える方も多くいるでしょう。

今回は、日本人のAGA発症率とともに、予防法治療法について紹介します。適切な対策でAGAを予防して、見た目の印象も良くしていきましょう。

この記事の監修者
国家公務員共済組合連合会虎の門病院 救急科部長
東京大学医学部救急医学 非常勤講師
軍神 正隆(ぐんしん まさたか)

1995年長崎大学医学部卒業。亀田総合病院臨床研修後、東京大学医学部救急医学入局。米国ピッツバーグ大学UPMCメディカルセンター内科、米国カリフォルニア大学UCLAメディカルセンター救急科、米国ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校公衆衛生学MPH大学院を経て、東京大学医学部救急医学講師。日本救急医学会認定救急科専門医・指導医。2019年より現職。

目次

【年代別】日本人のAGAの割合

日本人男性のAGA(男性型脱毛症)の発症率は、年齢とともに上昇する傾向にあり、全年齢の平均では約30%の方が発症しているとされています。

AGAの発症率を年代別に見ると、以下のようになります。

【年代別】AGAの発症率
  • 20代:約10%
  • 30代:約20%
  • 40代:約30%
  • 50代以降:約40%

とくに40代以降で発症率が高くなる傾向が見られるため、年齢を重ねるごとに対策が必要です。

このデータから分かるように、AGAは珍しい病状ではありません。早期の発見・治療が重要となるため、自身の年齢における発症リスクを理解し、適切な対策を講じることが大切です。

AGAを発症するきっかけ

AGAを発症する主な要因として、遺伝男性ホルモンの2つが挙げられます。これらの要因が作用することで、AGAが引き起こされるのです。

父親や祖父がAGAを発症していると、その遺伝子が受け継がれることで発症リスクが高まることが分かっています。

男性ホルモンの影響については、テストステロンという男性ホルモンが、5α還元酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。変換されることで毛根に影響を与え、薄毛を引き起こすことが明らかにされています。

AGAの治療法

AGAの治療法には、内服療法、外用療法、自毛植毛術の3つがあります。症状の程度や患者さんの希望に応じて、単独もしくは組み合わせて行います。 

内服療法

内服療法は、AGAの進行を抑制する効果が認められている治療法です。フィナステリドやデュタステリドなどの薬剤を服用することで、男性ホルモンの働きを抑え、薄毛の進行を防ぎます。

フィナステリドにおいては、服用を継続すれば約9割の方に効果が示されています。また、40歳未満の方、重症度が低い軽症の方にさらに高い効果が示されています。

服用を中止すると効果が徐々に失われていくため、継続的な治療が必要です。

治療開始から効果が現れるまでには、通常6ヶ月ほどかかります。また、治療効果には個人差があり、早期に効果が現れる方もいれば時間がかかる方もいます。服用開始の際には医師への相談が必要で、定期的な経過観察も重要です。

外用療法

外用療法は、ミノキシジルやアデノシンなどの発毛促進剤を直接頭皮に塗布する治療法です。頭皮の血行を促進し、毛髪の成長を促す効果が期待できます。

1日2回の使用が推奨され、継続的な使用により効果が見られるとされています。内服療法と併用することで、より高い効果が得られるでしょう。ミノキシジルにおいては、濃度が5%のものが推奨されています。

外用薬には、処方箋なしで購入できる市販薬もあります。また、頭皮に直接塗布するため、かゆみや赤みなどの症状が出る場合もありますが、時間とともに改善されるため心配しすぎる必要はありません。

自毛植毛術

自毛植毛術とは、後頭部に生えている健康な髪を薄毛部分に移植する外科的治療法です。自分の毛髪を使用するため、自然な仕上がりになります。自毛植毛術は内服療法や外用療法よりも効果が高いですが、費用がかかります。

移植した毛の多くは、1~2ヶ月でいったん抜けてしまい、しばらくは生えなくなります。しかし、3ヶ月ほど経つと再び生え始めるようになるのです。最初は軽いウェーブのかかった産毛ですが、術後1年半までには本来の髪の太さになります。

AGAの原因そのものを治療するわけではないため、内服療法などと併用することも検討下さい

AGAによる薄毛を簡単に予防する方法5つ

AGAによる薄毛は、日常生活での予防が重要です。ここでは、誰でも実践できる5つの予防方法を紹介します。

日々の生活に取り入れることで、AGAの進行の抑制が期待できます。

ストレスを解消する

ストレスは、男性ホルモンのバランスを乱す原因となり、AGAの発症や進行を促進させます。とくに、長期的なストレスは頭皮の血行を悪化させ、髪の毛の成長に悪影響を及ぼすのです。

ストレスを解消するためには、具体的に以下のような方法があります。

ストレス解消法
  • お風呂に入る
  • 趣味の時間を持つ
  • 十分な睡眠を取る
  • 深呼吸やストレッチをする

日々の生活の中で、自分に合ったストレス解消法を見つけて実践することが大切です。たとえば、休日には自然の多い場所に出かけたり、好きな音楽を聴いたりするのもおすすめです。

抜け毛や薄毛を防ぐためにも、定期的にストレスを解消しましょう。

定期的に運動をする

適度な運動は血行を促進するため、頭皮の健康を維持するのに効果的です。運動により、体内の血液循環が活発になると、頭皮に必要な栄養が行き渡りやすくなります。

ウォーキングやジョギング、水泳など自分に合った運動を週2~3回ほど行いましょう。とくに、有酸素運動は血行促進効果が高く、ストレス解消にも効果的です。運動する習慣がない方は、1日10分だけでも運動することを意識してみてください。

ただし、過度な運動は逆効果となる可能性があります。疲労が溜まると、かえってホルモンバランスを崩す原因となるため、適度な運動を心がけましょう。運動後は十分な休息を取ることも大切です。

バランスのある食事を摂る

髪の毛の健康維持には、適切な栄養摂取が欠かせません。とくに、タンパク質やビタミン、ミネラルは、髪の毛の成長に重要な栄養素です。

髪の毛の主成分であるケラチンを作るために必要なタンパク質は、肉類や魚類、大豆製品から摂取できます。また、亜鉛もAGAを予防するために必要な栄養素です。

野菜や果物、青魚などをバランスよく食事に取り入れると、髪の毛の健康を維持できます。

自分に合うシャンプーを選ぶ

頭皮環境を整えるためには、適切なシャンプーを選ぶことが重要です。とくに、AGAの予防を意識するときは、頭皮ケア成分を含む製品を選びましょう

シャンプー選びのポイントは、自分の頭皮の状態に合わせることです。たとえば、脂性の方は洗浄力の高いものを、乾燥気味の方は保湿成分が豊富なものを選びましょう。

また、シャンプーの際は爪を立てずに指の腹を使って優しくマッサージすることが大切です。適度なマッサージは血行を促進し、頭皮の環境を改善するのに効果的です。ただし、強すぎるマッサージは逆効果となるため、注意してください。

髪の毛に負担をかけないようにする

日常生活の中で、知らず知らずのうちに髪の毛に負担をかけていることがあります。とくに、強い摩擦や熱による負担は、髪の毛に悪影響を及ぼす可能性があります。

髪の毛への負担を減らすためには、以下の点に注意しましょう。

髪の毛への負担を減らす際の注意点
  • ドライヤーの温度を適切に設定する
  • タオルで強く擦らない
  • きつく結ばない

また、帽子やヘルメットを長時間着用するときは適度に外す時間をもつようにしましょう。

さらに、整髪料の使いすぎや、頻繁なカラー・パーマも髪の毛に負担をかける原因となります。必要最小限に抑えて、髪の毛を休ませる時間を十分に確保することが大切です。ヘアケア製品を使用するときは、髪の毛に優しい製品を選んでください。

AGAは発症する前の予防が大切

AGAは発症してからの治療も可能ですが、予防を行うことでリスクを減らせます。日本人男性の約30%に発症するAGAですが、早期の発見・対策が効果的です。

予防には、日常生活での適切なケアが重要です。上記で紹介したストレス管理やバランスの良い食事ケアなどできることから始めていきましょう。

また、家族内にAGAがいる方は、AGAを発症する可能性があります。定期的に頭皮や髪の状態をチェックし、気になる変化があれば医師に相談してみてください

AGAはオンラインで治療可能!

AGAは日本人男性の約30%が経験します。年齢とともに発症率は上昇し、遺伝や男性ホルモンの影響が主な原因となります。

治療法には内服療法や外用療法、自毛植毛術があり、症状に応じて適切な治療法を選べます。また、日常生活での予防のためのケアも重要で、ストレス管理や適切な生活習慣が発症リスクを下げるのに効果的です。

DMMオンラインクリニックでは、オンライン診療を実施しているため、忙しい方でも診察を受けることができます。自宅にいながらスマホやパソコンを通じて医師に相談し、郵便で処方薬を受け取ることが可能です。AGAでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

【参考文献】

[1]松山淳.臨床発毛医学の現状と展望 2018.国際抗老化再生医療学会雑誌.2018,1,p25-30

[2]男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版

[3]脱毛症 Q7 – 皮膚科Q&A|公益社団法人日本皮膚科学会(2024年10月29日取得)

[4]AGA治療、植毛

[5]Stress and Hair Loss,Fan Wei-xi.International Journal of Dermatology and Venereology.2006

[6]体を動かす|こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~(2024年10月29日取得)

[7]脱毛症 Q18 – 皮膚科Q&A|公益社団法人日本皮膚科学会(2024年10月29日取得)

[8]亜鉛|厚生労働省eJIM(2024年10月29日取得)

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