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AGAの原因は男性ホルモン?AGAのメカニズムやその他の原因も解説

「AGAと男性ホルモンは関係あるって本当?」

「男性ホルモンを減少させれば薄毛に効果があるの?」

AGAは男性ホルモン型脱毛症とも言われるため、男性ホルモンとAGAの関係性に疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

AGAは進行型の脱毛症であるため、早く治療を受けることで改善効果が期待できます。

また、AGAは男性ホルモンが原因と考えられているため、男性ホルモンとAGAの関係性に対する理解も大切です。

そこで本記事では、AGAの原因となる男性ホルモンについて、詳しく解説していきます。

クリニックにおけるAGAの治療方法や自分でできる薄毛の予防・改善方法についても解説しているため、ぜひ最後までご覧ください。

この記事がおすすめな方

・AGAと男性ホルモンの関係性を知りたい方

・AGAの原因となる男性ホルモンの減少方法を知りたい方

・男性ホルモンが原因となるAGAの治療方法を知りたい方

この記事の監修者
国家公務員共済組合連合会虎の門病院 救急科部長
東京大学医学部救急医学 非常勤講師
軍神 正隆(ぐんしん まさたか)

1995年長崎大学医学部卒業。亀田総合病院臨床研修後、東京大学医学部救急医学入局。米国ピッツバーグ大学UPMCメディカルセンター内科、米国カリフォルニア大学UCLAメディカルセンター救急科、米国ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校公衆衛生学MPH大学院を経て、東京大学医学部救急医学講師。日本救急医学会認定救急科専門医・指導医。2019年より現職。

目次

AGAの原因となる男性ホルモンとは

AGA(男性型脱毛症)の発症には、テストステロンとジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる、男性ホルモンが関わっています。

テストステロンは、骨や筋肉の発達や髭や胸毛などの体毛を濃くする作用など、身体の発達に重要な働きをする男性ホルモンです。

しかし、テストステロンは、前頭部に多く存在する酵素の働きによって、ジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる悪玉男性ホルモンに変換されます。

ジヒドロテストステロン(DHT)が増えると、ヘアサイクルを乱し抜け毛や髪の毛が細く、短くなるなどの症状が出ます。

ジヒドロテストロン(DHT)がAGAを引き起こすメカニズム

AGAにはヘアサイクルが関係していますが、以下のサイクルによって、髪の毛は抜けては生え変わります。

  • 成長期:毛穴の奥で成長→産毛が生える→しっかりとした髪に成長
  • 退行期:毛の成長が止まる
  • 休止期:抜け毛の準備、新しい毛の準備
  • 脱毛:毛が抜ける(毛根部では次の毛が成長中)

ヘアサイクルにおいて、ジヒドロテストステロン(DHT)は「成長期」「休止期」に影響を与えると言われています。

ジヒドロテストステロン(DHT)は、以下のヘアサイクルの乱れを引き起こす可能性があります。

  • 通常より成長期が短くなると、髪の毛が成長しきれずに細く・短い毛が多くなる
  • 休止期で停滞によって、抜け毛の増加や新しい毛が生えにくくなる

ジヒドロテストロン(DHT)がヘアサイクルを乱すと、髪全体のボリュームが減少し、頭皮が透けて見えるなど、薄毛を引き起こす傾向があります。

ジヒドロテストステロン(DHT)を減少させる方法

以下の方法は、ジヒドロテストステロン(DHT)を減少させる効果が期待できます。

  • 投薬治療を行う
  • 食生活を見直す
  • 適度な運動をする
  • 水分を多く摂取する

それぞれについて、詳しく解説していきます。

投薬治療を行う

ジヒドロテストステロン(DHT)を減少させるためには、テストステロンと5αリダクターゼと呼ばれる酵素の結合を抑えることが必要です。

投薬治療は、5αリダクターゼの働きを抑制し、ジヒドロテストステロンの減少を促す効果が期待できます。

5αリダクターゼの抑制に効果が期待できる治療薬は以下の通りです。

  • フィナステリド(プロペシア)
  • デュタステリド(ザガーロ)

男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでは、これらの治療薬はAGA治療に対する推奨度が高く、AGA改善に効果が期待できるとされています。

AGAの治療に関心をお持ちの方は、クリニックへの受診をご検討ください。

食生活を見直す

以下の栄養素は、薬の効果ほどではありませんが、ジヒドロテストステロン(DHT)が減るとされています。

  • 亜鉛
  • d-リモネン
  • ビタミンB6
  • 大豆イソフラボン

これらの栄養素を含む食品は、3食のバランスの取れた食事を通じて摂取できます。

そのため、食生活に偏りがある方は、食生活の見直しを検討しましょう。

以下に、それぞれの栄養素を含む食品を紹介しますので、食事を取る際の参考にしてください。

ジヒドロテストステロンの減少に
効果がある栄養素
栄養素を含んだ食品
亜鉛
牡蠣
煮干し
油揚げ
牛レバー
牛肉の赤み
チョコレート
カシューナッツ など
d-リモネンゆず
レモン
ライム
オレンジ
グレープフルーツ など
ビタミンB6鶏肉
マグロ
カツオ
バナナ にんにく
牛肉の赤み ピスタチオ ブロッコリー
レバー(牛、豚、鳥)
大豆イソフラボン豆腐
枝豆 納豆 湯葉 油揚げ

適度な運動

ジヒドロテストステロン(DHT)は汗によって体外に排出されるため、適度な運動はジヒドロテストステロンの減少に効果が期待できます。

汗をかくためには、有酸素運動がおすすめです。

ウォーキングやジョギング、サイクリングなど、継続しやすい運動から始めると良いでしょう。

筋トレは、基礎代謝を向上させる効果が期待できるため、太ももや背中、胸など筋肉量が多い部位から始めることをおすすめします。

また、適度な運動は、良質な睡眠やストレス軽減の効果によって、ホルモンバランスを整える働きを期待できます。

水分を多く摂取する

ジヒドロテストステロン(DHT)は尿から体外に排出されるため、適度な水分の摂取も大切です。

緑茶やコーヒー、お酒は利尿作用がありますが、これらは体に必要な水分も尿として排出してしまいます。

そのため、水分補給には水がおすすめです。

AGA改善が期待できる治療方法

AGAの予防や改善には以下のような治療法があります。

  • 投薬治療(内服薬)
  • 外用薬(塗り薬)
  • 注射治療(頭皮への注射)
  • 植毛治療(自毛又は人工植毛)

中でも投薬治療は、治療ガイドラインで推奨度が高く、AGAの予防・改善に効果が期待できる治療方法です。

外用薬や注射治療にミノキシジルが使用されている場合は、治療への推奨度は高くなります。

しかし、独自に配合されたものを処方するクリニックもあるため、注意が必要です。

外用薬や注射治療を受ける前に、ミノキシジルの成分が含まれているかどうかを確認することをおすすめします。

AGAの治療では、効果だけでなく、継続のしやすさも大切です。

投薬治療は、オンライン診療や薬の定期配送が利用できるため、継続しやすく、AGAの予防・改善におすすめの治療法です。

AGAの治療に関心をお持ちの方は、クリニックへの受診をご検討ください。

男性ホルモン以外のAGAの原因6つ

遺伝

AGAの直接的な原因の一つは遺伝です。

遺伝的要因により5αリダクターゼの活性が高い場合、テストステロンはジヒドロテストステロン(DHT)へ効率的に変換されるため、男性型脱毛症(AGA)の症状が現れやすくなります

父・母・祖父母に薄毛の方がいれば遺伝も疑うといいでしょう。

遺伝的要因によるAGAの進行を抑えるためには、クリニックを受診することをおすすめします。

ストレス

ストレスは、AGAの原因として直接的な関係は証明されていませんが、薄毛を促進する可能性があります。

ストレスが溜まると、交感神経が優位になりやすくなり、以下のような症状が現れる可能性があります。

  • 自律神経のバランスが乱れやすくなる
  • 血管が収縮し血流が悪くなる
  • ホルモンバランスが乱れる

これらの症状により、髪の毛に十分な栄養素が行き渡らず、髪のハリやコシが低下すると、AGAの進行が早まる可能性があります。

食生活の乱れ

身体に必要な栄養素を食事から摂取できないと、髪の成長に必要なビタミン、ミネラル、タンパク質などが不足し、髪が細くなる原因となります。

以下に当てはまる方は、食生活の乱れを疑いましょう。

  • 飲み会をする機会が多い
  • 外食やコンビニ食が多い
  • 野菜のみの食事をよくする
  • 糖質を抜いた食事をよくする
  • 食事制限ダイエットをしている
  • ジャンクフードをよく食べる
  • カップ麺などインスタント食品が多い

ジャンクフードや脂質の多い食事は栄養が偏り、頭皮の皮脂分泌を増加させ、頭皮環境を悪化させる原因となります。

過度な飲酒

過度な飲酒はホルモンバランスや自律神経の乱れを引き起こし、ジヒドロテストステロン(DHT)の増加の可能性があります。

また、アルコールの過剰摂取は、髪の毛に必要なタンパク質の生成を妨げる可能性があります。

それにより、細毛の原因となり、AGAの進行を早める可能性があります。

喫煙

喫煙はジヒドロテストステロン(DHT)を増加させるため、AGAを促す可能性があります。

喫煙はAGAとの直接的な関係は証明されていませんが、非喫煙者に比べて血清中のジヒドロテストステロンが14%高いと報告がされています。

睡眠不足

睡眠時間が不足すると、成長ホルモンの分泌が減少し、髪の成長の妨げになる可能性があります。

以下に当てはまる方は睡眠不足や睡眠の質の低下を疑いましょう。

  • 寝具が体にあっていない
  • 徹夜や夜更かしをよくする
  • 睡眠時間が不規則になっている
  • 寝る前に携帯やPCを触ってから寝る

睡眠時間が不足すると、頭皮や髪の毛に必要なエネルギー供給が減少し、薄毛の原因となるため、十分な睡眠が必要です。

自分でできる薄毛の予防・改善方法6つ

AGAの改善にはクリニックの治療をおすすめしますが、自分でできる薄毛の予防・改善方法もあるため、ぜひ以下を参考に今日から始めてみてください。

  • 頭皮ケア
  • 適度な運動
  • 食生活の改善
  • 質の良い睡眠
  • ストレスの軽減
  • クリニックへの受診

それぞれについて、詳しく解説していきます。

頭皮ケア

頭皮ケアは、乾燥肌や皮脂の過剰分泌を予防し、頭皮環境を整えることで、薄毛の予防や改善に効果が期待できます。

以下の頭皮ケアを参考にしてください。

  • 洗髪をしすぎない
  • 育毛剤を使用する
  • 紫外線対策を行う
  • 頭皮マッサージを行う

育毛剤には、皮脂の過剰分泌を予防し頭皮環境を整える効果があり、AGAにも改善効果が期待できると言われています。

適度な運動

適度な運動を行うと、以下のような効果により薄毛の予防や改善効果が期待できます。

  • 血行促進
  • ストレスの軽減
  • 睡眠の質の向上

筋トレを行うとテストステロンの増幅を促すため、薄毛が進行するイメージを持たれている方もいるのではないでしょうか。

ジヒドロテストステロン(DHT)は、テストステロンと5αリダクターゼが結合することによって生成され、AGAの原因となります。

5αリダクターゼの活性は、遺伝的要因によって決定されると言われています。

筋トレによるテストステロンの増加よりも、5αリダクターゼの方がジヒドロテストステロン(DHT)の増加に与える影響が大きいと考えられます。

食生活の改善

バランスの取れた食事は、髪の成長に必要な栄養素を摂取できるため、薄毛の予防や改善に効果が期待できます。

ジャンクフードや脂質が多い食事を避け、1日3食バランスの取れた食事を心がけましょう。

また、ジヒドロテストステロンの抑制効果がある栄養素を含んだ食品を食事に取り入れることで、AGAの改善に効果が期待できます。

  • 亜鉛
  • d-リモネン
  • ビタミンB6
  • 大豆イソフラボン

これらの栄養素は過剰摂取を避ける必要がありますが、サプリメントでの摂取もおすすめです。

質の良い睡眠

質の良い睡眠は、髪の毛の成長に必要な成長ホルモンの分泌やストレスの軽減が期待できます。

質の良い睡眠を取るためには、以下の行動を意識すると良いでしょう。

  • 日中に適度な運動を行う
  • 寝る直前の激しい運動を控える
  • 寝る直前のカフェイン摂取を控える
  • 寝る直前のスマホやPC作業を控える
  • 決まった時間に睡眠・起床を行う

質の良い睡眠には、体内時計を整えると良いともされているため、一定の時間に寝起きすることをおすすめします。

ストレスの軽減

ストレスは、自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れによって、ジヒドロテストステロン(DHT)の増加を促します。

ストレスを溜め込んでから発散するのではなく、日頃からストレス発散できる方法を探しましょう。

  • 人と話す
  • 趣味を見つける
  • 趣味の時間を作る
  • しっかり睡眠する
  • 適度な運動をする
  • ストレスの環境からできるだけ離れる

睡眠時間の確保や適度な運動は、薄毛の予防や改善にも効果が期待できるため、日常生活に取り入れることをおすすめします。

クリニックへの受診

上記で紹介してきたセルフケアは、AGAの進行を食い止めるほどの効果が期待できない可能性もあります。

薄毛が既に気になっている方は、より改善効果を図るためにAGA専門のクリニックの受診がおすすめです。

最近では、オンライン治療を提供するクリニックも増えており、受診時間も短く忙しい方でもAGA治療を受けやすくなっています。

また、AGAは進行型の脱毛症であるため、早めの治療介入が大切です。

AGAの治療に関心をお持ちの方は、クリニックへの受診をご検討ください。

AGAのセルフチェック方法

あくまでも目安ではありますが、以下の条件に当てはまる場合はAGAの可能性があるため、クリニックへの受診をおすすめします。

  • おでこが広い気がする
  • 地肌の透け感が気になる
  • 髪型が決まらなくなった
  • 飲酒や喫煙の習慣がある
  • ニキビや皮脂の分泌が多い
  • 細い毛や短い抜け毛が増えた
  • 家族、祖父母に薄毛の方がいる
  • 朝起きた時に頭皮の透けが気になる
  • 髪のボリュームが以前より少なくなった
  • 朝起きた時に髪の毛のベタつきが気になる

一つでも当てはまる場合は、AGAの可能性があるため、薄毛に効果が期待できるセルフケアやクリニックへの受診を検討しましょう。

AGA治療・予防ならDMMオンラインクリニック

今回は、AGAと男性ホルモンの関係について解説してきました。

  • AGAにはジヒドロテストステロン(DHT)が原因と言われている
  • ジヒドロテストステロン(DHT)は、生活習慣の見直しによって減少できる
  • AGAの治療には、ジヒドロテストステロン(DHT)を抑制する薬物治療がおすすめ

AGAの予防・改善には、ジヒドロテストステロン(DHT)の減少や生成の抑制によって効果が期待できます。

セルフケアによっても薄毛の予防はできますが、改善効果をより感じたい場合はクリニックでの受診がおすすめです。

AGAの治療は、オンライン治療などを活用し、継続しやすいクリニックにて始めてみてください。

AGAの原因に関するよくある質問

AGAに関するよくある質問について、まとめましたので解説していきます。

  • 男性ホルモンが多いとハゲる?
  • なぜ頭頂部とおでこが薄毛になるのか?
  • 男性ホルモンが多い人の特徴はありますか?

男性ホルモンが多いとハゲる?

AGAにはテストステロンとジヒドロテストステロン(DHT)が関係してますが、ジヒドロテストステロン(DHT)が増加すると薄毛の症状が進行します。

しかし、ジヒドロテストステロン(DHT)は遺伝要因が強い5αリダクターゼの量に依存するため、男性ホルモンが多いからと言って、薄毛になりやすい訳ではないと考えられます。

なぜ頭頂部とおでこの生え際が薄毛になるのか?

AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)は、テストステロンと5αリダクターゼと呼ばれる酵素の結合によって生成されます。

ジヒドロテストステロン(DHT)の変換を促す5αリダクターゼは前頭部に多く、特に頭頂部とおでこの生え際から薄毛の進行していく傾向にあります。

男性ホルモンが多い人の特徴はありますか?

AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)が多い人は以下のような特徴があります。

  • ニキビが多い
  • 親族に薄毛の人がいる
  • 飲酒や喫煙の習慣がある
  • 髪の毛のベタつきがある
  • ヒゲや胸毛などの体毛が多い

上記のような症状に合わせて、頭頂部や生え際の薄毛が気になる方は、ジヒドロテストステロン(DHT)が多くなっていると思って良いでしょう。

【参考文献】

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