【医師監修】アフターピルをオンラインで買うのは安全？選び方と注意点を徹底解説

2025年7月12日

「アフターピルをオンラインで買うのは安全？」「偽物や詐欺サイトに騙されたくない」

と考えている方へ向けて、オンラインでアフターピルを入手する正しい方法と注意点をお伝えします。時間との闘いであるアフターピルの服用は、オンライン診療もおすすめです。

正しい知識があれば、いざというときに冷静に対応できるためぜひご覧ください。

この記事の監修者
国家公務員共済組合連合会虎の門病院救急科部長
東京大学医学部救急医学非常勤講師
軍神正隆（ぐんしんまさたか）

1995年長崎大学医学部卒業。亀田総合病院臨床研修後、東京大学医学部救急医学入局。米国ピッツバーグ大学UPMCメディカルセンター内科、米国カリフォルニア大学UCLAメディカルセンター救急科、米国ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校公衆衛生学MPH大学院を経て、東京大学医学部救急医学講師。日本救急医学会認定救急科専門医・指導医。2019年より現職。

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アフターピルの基本知識

アフターピル（緊急避妊薬）は、避妊に失敗した際や避妊をせずに性行為があった場合、妊娠を防ぐために服用する薬です。

まずはアフターピルについて、作用や服用方法を知っておきましょう。

アフターピルはこんなときに活躍します

アフターピルは性行為後、下記の状況で避妊のために使用します。

避妊に失敗した
避妊せず性行為をした
性被害に遭った
性行為後に妊娠の可能性があると感じた

アフターピルはコンドームが破れたり外れたりした場合、避妊具を使用し忘れた場合、または同意のない性行為があった場合などに活用します。

低用量ピルを服用している方が飲み忘れた場合や、吐き気・下痢などで薬の吸収に問題があった場合にもアフターピルが有効といわれています。

アフターピルは「万が一」のための最終手段であり、定期的な避妊方法として使用することは推奨されていません。

アフターピルは排卵遅延と受精防止で妊娠を防ぐ

アフターピルは排卵を抑える・遅らせることによって妊娠を防ぎます。排卵が行われなければ、精子が卵子と出会えず、受精が成立しません。

また、精子が卵子に到達するのを妨ぐ作用で、受精の可能性を低下させます。

もし受精した場合でも、アフターピルは子宮内膜の厚さを抑えて受精卵が着床しにくい環境を作ります。

性行為後24時間から5日間かけて受精から着床までが進むため、この時間内にアフターピルを服用すれば避妊効果が期待できます。

すでに受精卵が着床している場合には、避妊効果が期待できないことを覚えておきましょう。

アフターピルの服用タイミング

アフターピルは、性行為後できるだけ早く服用すると避妊効果を高められます。

レボノルゲストレル製剤は72時間（3日）以内、酢酸ウリプリスタル製剤は120時間（5日）以内の服用が推奨されています。ただし、どちらも「早ければ早いほど効果的」という点がポイントです。

レボノルゲストレル製剤の場合、性行為後24時間以内の服用では約95%の避妊効果がありますが、48〜72時間では効果が徐々に低下します。そのため、「万が一」の状況が発生したら、できるだけ早くアフターピルを入手して服用することが非常に重要です。

参照：緊急避妊法の適正使用に関する指針

オンラインでアフターピルを安全に入手する条件

オンラインでアフターピルを安全に入手するには、3つの注意すべきポイントがあります。

医師の診療を受ける

アフターピルは医療用医薬品であるため、医師の診察が必要です。

医師は患者の状態を確認した上で、アフターピルの種類や服用方法を適切に指示します。また、服用後に体調変化があった場合も相談できます。

アフターピルには禁忌事項や注意すべき副作用があり、すべての方に適しているわけではありません。

医師の診療を受けるとご自身の体質や状況に合わせた適切な判断と指導を受けられるため、安全性が守られるでしょう。

時間通りに服用する

アフターピルで避妊効果を得るには、処方された薬を医師の指示通りに、適切なタイミングで服用することが必要です。

服用のタイミングが遅れるほど、避妊効果が低下します。

処方から服用までの全体的なタイムラインを理解し、72時間（または120時間）の制限時間内に確実に服用できることを確認しておきましょう。

日本で認可された処方薬である

日本の厚生労働省で認可されたアフターピルなら、より副作用や品質の不安が少なく服用できるでしょう。

厚生労働省で認可された医薬品は厳格な品質管理と安全性の確認を経ており、適切な用量や成分が保証されています。また、日本語の添付文書と説明書が付属しているため、正確な情報に基づいて服用できます。

120時間タイプは日本で認可されておらず、日本で承認されている同一成分の医薬品はありません。

そのため120時間タイプのアフターピルが必要な場合は、日本のクリニックが正規のルートで輸入したお薬を処方してもらいましょう。

オンライン診療でアフターピルを入手するメリット

オンラインでアフターピルを安全に入手するには、オンライン診療を受けましょう。医師の診療なしで入手するのはおすすめできません。

土日祝でも医師に相談できる

クリニックによっては、土日祝日や遅い時間でもオンライン診療を受け付けています。

対面の婦人科や産婦人科は休診日があったり、診療時間が限られていたりするため緊急時に対応できないこともあるでしょう。

アフターピルは服用タイミングが効果に影響するため、休日や夜間に「万が一」の状況が発生した場合でも、すぐ医師に相談できることが安全にアフターピルを服用する条件です。

診療受付時間が長いオンライン診療なら、休日や夜間であってもすみやかなタイミングでアフターピルを入手し、避妊効果を得られるでしょう。

人に見られずアフターピルを受け取れる

オンライン診療は自宅などプライベートな空間で診察を受けられるため、クリニックの待合室でほかの患者に見られたり、病院への出入りを知り合いに見られる心配がありません。

配達されるアフターピルも中身を明記されていないため、周囲の目を気にせず受け取れます。

安心して医療を受けられることは、緊急避妊のような繊細な問題を扱う際に大きなメリットとなるでしょう。

服用後も体調の変化や不安について相談できる

オンライン診療はお薬の処方だけで終らず、服用後の診療も受け付けています。

アフターピル服用後には、吐き気や頭痛、不正出血などの副作用が現れることがあります。また、次の月経タイミングが変化したり、効果に関する不安を感じたりすることもあるでしょう。

オンライン診療はアフターピル服用後に起こりうる副作用や体調変化について、継続的にサポートを受けられます。

待ち時間や移動時間なく迅速に対応できる

オンライン診療は予約時間にスマホやPCで診療を受けるため、病院での待ち時間や移動時間がありません。

対面診療では、診療や会計、お薬の受け取りで待ち時間が生じます。病院までの移動時間もかかるでしょう。

オンライン診療では、ウェブサイトから予約を入れると早ければ十数分後に医師の診察が始まります。診察後すぐに配送手続きされ、最短で当日中に受け取ることも可能です。

時間がかからないことは、時間制限があるアフターピルにとって大きなメリットといえるでしょう。

オンライン診療でアフターピルを入手する注意点

オンライン診療でアフターピルを安全に入手するために、3つのポイントを守りましょう。

他人から譲渡されたものを服用しない

周囲にアフターピルを持っている人がいると、緊急時にもらって飲みたくなるかもしれませんが譲渡された処方薬を服用すべきではありません。

医師の処方なしでアフターピルを服用すると、副作用や体調変化の際に対応が遅れるリスクがあります。また、一般人が保管している処方薬は、品質や有効期限も信用できません。

処方されたアフターピルを家族や友人などほかの方に譲渡することは、医薬品医療機器等法違反となり、違法行為です。

アフターピルが必要な方は必ずご自身で医師の診察を受け、適した薬と服用指導を受けましょう。

服用後も不安があれば医師に相談する

アフターピル服用後に不安や疑問が生じた場合は、自己判断せずに医師に相談することが大切です。

服用後24時間以内に嘔吐した場合は再度服用が必要になることもあるため、すぐに相談できる環境があると精神的な安心につながるでしょう。

オンライン診療は、お薬の処方後もチャットやビデオ通話を通じて医師に相談できます。

体調や次の月経を観察する

アフターピル服用後は体調の変化や月経の状態を観察し、避妊が成功したかを確かめます。

アフターピルを服用後3週間以内に月経が来ない場合や、月経予定日から1週間以上遅れている場合は妊娠の可能性があるため、婦人科を受診しましょう。

また、重度の腹痛や異常出血などの症状が現れた場合も、医師に相談してください。

アフターピルの個人輸入は安全ではない

アフターピルを取り扱っている個人輸入サイトがありますが、品質や健康上の懸念からおすすめできません。

個人輸入で入手したアフターピルには偽造品や粗悪品が含まれる可能性があり、健康被害のリスクが高まります。ネット上の医薬品の約4割が半数が偽造品であった薬剤もあります。

医師の診療を受けられず、体質や持病に合わないまま服用する危険も無視できません。安全な服用のためには、必ず医療機関で処方された正規品を利用しましょう。

DMMオンラインクリニックは72時間と120時間タイプで緊急避妊をサポート

アフターピルは医師の処方が必要な医薬品であり、避妊効果を得るためには服用タイミングも考慮しなければなりません。オンライン診療なら、プライバシーを守りながら迅速に医師の診察を受けて安全に薬を入手できます。

DMMオンラインクリニックでは、緊急避妊に対応する2種類のアフターピルを処方しています。72時間以内に効果を発揮するレボノルゲストレル製剤と、最大120時間まで効果がある酢酸ウリプリスタル製剤です。

平日は15:30まで、土日祝日は14:30までの診療で当日配送が可能です。東京23区と大阪24区ではUber Eatsによる当日受け取りも20:00まで利用できます。