【医師監修】ニキビを即効で治す方法は残念ながらない｜目立ちにくくする方法を紹介

大事な予定の前日に限ってニキビができてしまい、何とかしてすぐに治したいと悩んでいませんか。実際にニキビを一晩で完治させることは難しいものの、赤みを抑えたり目立たなくしたりする即効性のある対処法は存在します。

この記事では、ニキビの種類別の見分け方から、即効性のある応急処置、やってはいけないセルフケア、さらに日常的に取り入れたい予防習慣までを詳しく解説しています。

自宅にいながら専門的な治療を受けられるDMMオンラインクリニックについても紹介していますので、ニキビに悩む方はぜひ参考にしてください。

ニキビを治す（完治）ことは即効・一晩では不可能

ニキビを治す即効性を求める方は多いですが、医学的に「ニキビを一晩で完治させる」ことは基本的に不可能です。ニキビは毛穴内部の炎症やアクネ菌の増殖によって引き起こされ、原因を取り除き、肌のターンオーバーを整えるまでには一定の時間が必要です。

ただし、赤みや腫れを一時的に抑える応急処置で見た目を改善することは可能です。正しい知識をもとに、即効性と継続的な治療の両方を視野に入れることが重要です。

あなたのニキビは何色？知っておきたいニキビの種類

ニキビを治すには、まず自分のニキビがどの段階なのかを知ることが重要です。見た目の色や形で種類が分かれており、それぞれ原因や進行度、治療方法が異なります。

特に「ニキビを治す即効性」を求めるなら、ニキビの状態に合ったケアを選ぶ必要があります。

以下は、代表的な3種類のニキビの比較です。

種類	状態	原因	特徴	主な対処法
白ニキビ	毛穴が閉じた状態で皮脂が詰まる	皮脂分泌と角質の異常	炎症なし、見た目は白い膨らみ	洗顔、角質ケア、ビタミンCなど
黒ニキビ	毛穴が開き皮脂が酸化して黒くなる	酸化した皮脂と詰まり	見た目が黒く、ざらつきがある	毛穴洗浄、ビタミンC誘導体など
赤ニキビ	毛穴内部で炎症が起きた状態	アクネ菌の増殖・免疫反応	痛みや腫れ、赤みが目立つ	抗炎症薬、抗菌薬、皮膚科の受診

それぞれの特徴と対処法を紹介します。

参考文献：A COMPLETE REVIEW ON ACNE VULGARIS

白ニキビ

白ニキビは、毛穴が詰まり始めた初期段階のニキビで、炎症は起きていない状態です。皮脂と角質が混ざり合って毛穴に蓄積してできるため、見た目は白っぽい膨らみとして現れます。

この段階で適切にケアすれば、ニキビを治す即効性のあるアプローチが取りやすい状態です。

黒ニキビ

黒ニキビは、白ニキビが毛穴の開口部で酸化し、皮脂が黒く変色した状態です。毛穴の詰まりは継続しており、やがて炎症性のニキビへ進行するリスクがあります。

見た目は黒く目立ちますが、まだ炎症はないため早期ケアによってニキビを悪化させずに済ませることが可能です。

赤ニキビ

赤ニキビは、アクネ菌が増殖し、毛穴内部で炎症が起きた状態です。痛みや腫れを伴い、放置すると膿を持った黄ニキビやニキビ跡に進行する可能性があります。

この段階では即効でニキビを治すことは難しく、皮膚科での早期治療が重要です。

ニキビを即効で目立たなくさせる方法

ニキビを完全に治すには時間がかかりますが、一時的に赤みや盛り上がりを抑えて目立たなくする方法は存在します。

とくに外出や撮影など予定があるときには、即効でニキビを隠す応急処置が役立ちます。以下に、即効性が期待できる対処法を紹介します。

抗炎症薬を塗る

炎症による赤みや腫れを一時的に落ち着かせたい場合には、抗炎症成分を含む外用薬の使用が効果的です。

外用薬の併用は肌への負担を増やす可能性があるため、1種類に絞って継続的に使用することが望ましいです。また、強い炎症がある場合は皮膚科での診療を検討してください。

イエロー系のコントロールカラーで目立たなくする

赤みが目立つニキビを隠すには、ベースメイクで色味を調整する方法が効果的です。イエロー系のコントロールカラーは、日本人の肌色になじみやすく、自然な仕上がりが得られます。

赤みのある部分に少量を重ね、指先またはスポンジでなじませます。その上からコンシーラーやファンデーションを薄く重ねることで、厚塗り感を抑えながらしっかりカバーできます。ただし、炎症の強いニキビに無理にメイクを重ねると悪化の原因になるため、慎重に対応する必要があります。

ニキビパッチを貼る

ニキビパッチは、炎症を起こしたニキビに直接貼って保護する医療用スキンケアアイテムです。透明タイプが多く、メイクの上からでも使用できる製品もあります。

長時間貼り続けると皮膚に負担がかかることがあるため、1日1枚を目安に使い切るのが理想です。また、就寝時の使用や人に会う前の応急処置としても有効です。

ニキビを即効治したい場合でもやってはいけないセルフケア方法

「今すぐニキビを治したい」という焦りから、肌に逆効果なケアを行ってしまうことがあります。

ニキビの即効性を求める場面こそ、正しい知識に基づいた対処が重要です。ここでは、ニキビを悪化させてしまう可能性のあるセルフケアの代表例を紹介します。

ニキビを潰す・芯を出す

白ニキビや黒ニキビを指や爪で押し潰し、芯を無理に取り除こうとする行為は肌にとって危険です。一時的に治ったように見えても、炎症や色素沈着、ニキビ跡の原因になることがあります。

皮膚科では専用の器具や衛生環境で内容物を排出する処置が行われるため、自己判断で潰すことは避けましょう。

過剰な洗顔を行う

皮脂や汚れを落としたい気持ちから、1日に何度も洗顔したり、強い洗浄力の洗顔料を使用したりすることがありますが、これはニキビの悪化につながる可能性があります。

皮脂を過剰に取り除くと、肌は逆に皮脂を分泌しようと働き、ニキビを治すどころか皮脂分泌の悪循環を招きます。清潔に保ちつつも、バリア機能を損なわない洗顔が基本です。

ニキビができにくい状態にするために日頃からやっておきたいこと

ニキビを治す即効性を求めるだけでなく、ニキビが繰り返しできない肌環境を日常的に整えることが根本的な予防につながります。ここでは、肌質や生活習慣を改善するために意識したい習慣をご紹介します。

美容皮膚科に受診する

市販薬やスキンケアで効果が出にくいと感じたら、皮膚科や美容皮膚科での診察がニキビ改善への近道になります。肌の状態を専門的に評価し、炎症の有無や皮脂の分泌状態に応じた薬や施術が選択されます。

自己流のケアでは改善しないケースでも、医師の管理下で治療を受けることで再発しにくい肌環境が整えられます。

保湿を十分に行う

皮脂が原因と思われがちなニキビですが、肌の乾燥も皮脂分泌を促進する要因になります。十分な保湿を日々のケアに取り入れることで、皮膚のバリア機能を保ち、炎症の起きにくい肌状態が維持できます。

油分を避けすぎるのではなく、肌が必要とする水分と油分のバランスを整えることがニキビ予防には重要です。

ニキビに適切な洗顔を心がける

ニキビを治す即効性を高めるうえでも、洗顔は基本的なケアの一つです。ただし、回数や方法を誤ると肌を刺激し、かえって悪化を招くことがあります。

洗顔後は必ず保湿を行い、皮膚の乾燥を防ぐことも忘れずに実践しましょう。

ニキビケアをするならDMMオンラインクリニックがおすすめ

ニキビを治す即効性を求める方にとって、オンラインで手軽に専門的な治療が受けられるDMMオンラインクリニックは非常に便利な選択肢です。症状に応じた外用薬や内服薬をオンライン診療で処方してもらえるため、自宅にいながら医師の診断を受けて適切な治療を始めることができます。

繰り返すニキビやセルフケアで改善しない赤ニキビなど、早期に対応したい場合はオンライン診療の活用がおすすめです。皮膚科に通う時間がない方でも、自分のライフスタイルに合わせて本格的な治療が始められます。

ニキビを即効で治したい方が見るべき情報まとめ

ニキビを即効で治すことは難しいものの、炎症を抑えて目立たなくさせる対処法や、悪化を防ぐセルフケアは確実に存在します。肌の状態やニキビの種類に合った方法を正しく選ぶことで、回復までの時間を短縮することは可能です。

また、普段から保湿や適切な洗顔を継続し、必要に応じて皮膚科を受診することで、ニキビができにくい肌環境を整えることができます。特にDMMオンラインクリニックのようなオンライン診療を活用すれば、専門的な治療を手軽に始められます。焦らずに正しい知識と対処を身につけて、ニキビの悩みを少しずつ改善していきましょう。