「最近、顔が老けてきた?」。「年を取ると、肌がたるむのはしかたない」と思う方も多いですが、対策方法がないわけではありません。肌のたるみは、加齢以外にもさまざまな原因が重なり引き起こされます。自分でできる対策方法を知れば、張りのある潤い肌を手にすることができます。
この記事では、肌のたるみの原因や対策方法を解説します。また、簡単に専門医の診察を受けられるお得な情報も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の監修者
国家公務員共済組合連合会虎の門病院 救急科部長
東京大学医学部救急医学 非常勤講師
軍神 正隆(ぐんしん まさたか)
1995年長崎大学医学部卒業。亀田総合病院臨床研修後、東京大学医学部救急医学入局。米国ピッツバーグ大学UPMCメディカルセンター内科、米国カリフォルニア大学UCLAメディカルセンター救急科、米国ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校公衆衛生学MPH大学院を経て、東京大学医学部救急医学講師。日本救急医学会認定救急科専門医・指導医。2019年より現職。
肌のたるみの原因
私たちの肌は、外側から表皮・真皮・皮下組織の3層から成り立っています。その中でも、肌のたるみに関係するのは「真皮」。
真皮は、コラーゲンやエラスチンなどの繊維からできています。その繊維の隙間を、ヒアルロン酸などが埋めることで、肌の弾力や潤いが保たれているのです。
しかし、下記の原因によって肌のたるみが現れます。
ひとつずつ説明していきます。
加齢
肌のたるみの原因として、最も大きい影響が「加齢」。
加齢が肌に与える影響は、
- コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の減少
- 脂肪の変化
コラーゲンは細胞や組織をつなぎ合わせ、支える役割があります。
エラスチンは、ゴムのように弾力性や伸縮性を兼ね備えています。肌が伸びたあとももとに戻る、肌のハリを保つために欠かせない成分です。
ヒアルロン酸は、肌の水分やハリを保つ役割があり、コラーゲンとエラスチンを支えています。
コラーゲンとエラスチン、ヒアルロン酸は美しい肌を保つための大切な基盤ですが、加齢にともない減少します。
また、皮膚の下にある脂肪も加齢とともに、脂肪の割合に変化が生じます。脂肪が減り皮膚があまりシワになったり、脂肪の割合が増え支えきれずたるんでしまったりと変化が現れます。
このように加齢により皮膚自体がたるみ、次に説明する原因が加わり、肌のたるみを悪化させます。
乾燥
乾燥は肌の張りや弾力が失われます。加えて、加齢によってさらに肌の保湿成分が減少します。コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの保水成分を補い、乾燥を防ぐ対策が必要です。
紫外線
紫外線は肌にとって大きなダメージを与えます。
紫外線を受けることで、日焼けをすることは知られていますが、これは皮膚の火傷です。日焼けにより、コラーゲンやエラスチンが破壊されてしまいます。そのため、肌のたるみを進行させる要因となるのです。
筋肉の衰え
骨と筋肉は肌全体を支える土台です。しかし、加齢に伴い骨と筋肉はやせ細り、肌を支える土台が崩れることで肌のたるみを悪化させます。
骨と皮膚を繋ぐ靭帯も緩んでしまうため、脂肪が多いと支えきれず肌のたるみにつながります。靭帯は、鍛えることはできず過度なマッサージをしてしまうと、靭帯が伸びてしまいたるみの進行になるため注意が必要です。
顔には、さまざまな筋肉や組織があり、そのそれぞれが肌のたるみの原因となっているのです。
肌のたるみが出やすい場所
肌のたるみの箇所によっては、老けて見えやすくなります。特に、これから紹介する箇所は、顔の中でもたるみやすいため、肌がたるんでいないか一緒に鏡で確認してみましょう。
目元
目元の肌のたるみは、目の周りのある眼輪筋の低下が影響しています。眼輪筋は、眼球のクッション代わりになっている脂肪が出てこないよう抑える役割があります。しかし、眼輪筋の筋力が衰えることで、クッション代わりの脂肪が出てきてしまい、目元のたるみとなります。
また、不眠や入眠前の携帯のブルーライトにより、目元の血流が悪いことも原因です。
ほうれい線
頬と唇の間にできる溝を「ほうれい線」といいます。日本人は骨格や肌質から、加齢を重ねると特に目立ちやすいと言われています。
ほうれい線ができる原因は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、加齢の影響で頬の脂肪を支えられず下に落ちてきてしまうこと。2つ目は、口周りの筋肉が強いにもかかわらず、支えられなかった脂肪が落ち、より深い溝ができてしまうためです。
マリオネットライン
口角から顎に伸びる操り人形のような口元のラインを「マリオネットライン」といいます。こちらも加齢によって肌が脂肪を支えられず生じます。
あご
いわゆる「二重顎」。
体重の増加により脂肪がつき、二重顎にありますが、加齢による皮膚のたるみでも生じます。
また、顔の下半分は重力の影響を受けやすいと言われており、元々ふくよかな方は特に目立ちやすい傾向にあります。
肌のたるみの対策方法
加齢による変化を完全に抑えることは不可能です。しかし、日々の生活でちょっと工夫を組み込むことで、その変化を最小限にすることは可能。その対策方法をご紹介します。
紫外線対策
紫外線は、肌に大きなダメージを与え肌のたるみの原因となります。
紫外線には、「UVカット効果があるものを使用する」のが常識となっていますが、UVにも種類があるのをご存知ですか?
UVには、肌を日焼けさせシミ・そばかすの原因となる「UV‐B」とコラーゲンとエラスチンを破壊し、肌のたるみの原因になる「UV‐A」があります。
日焼け止めも「PA」や「SPE30、50」と種類がありますが、UVの種類によって得られる効果が異なります。「UV‐BにはPA++以上」、「UV‐AにはSPE50」のUVクリームを推奨しています。
シミ・そばかすを抑えたいか、肌のたるみを予防したいか目的に合わせて使い分けるといいでしょう。
また、紫外線は室内でも影響があるため、室内でも2〜3時間おきに日焼け止めを塗布することをお勧めします。
食事
加齢により肌のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が減少します。しかし、食事で補うことも可能です。食事で積極的に取り入れたい栄養素は下記のとおりです。
イソフラボン
女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きがあります。肌のハリやツヤを高め、ヒアルロン酸やコラーゲンの合成の手助けをします。
例:納豆、豆腐、豆乳、油揚げ、きな粉
ポリフェノール
よく赤ワインに多く含まれていると聞きます。ポリフェノールは抗酸化作用が高く、血流を良くするため栄養が、身体の末端まで届きやすくなります。
例:赤ワイン、ごま、なす、緑茶
タンパク質
タンパク質は肌のハリを保つために必要なコラーゲンを作るのに欠かせない栄養素です。
例:豚肉、魚、鶏肉
コラーゲン
肌のたるみの原因であるコラーゲン不足。「コラーゲンが豊富な食べ物をたくさん食べて摂取しよう!」と思っても、コラーゲンはうまく身体に吸収されません。
コラーゲンを効率よく吸収するために一緒に摂りたいのが、「ビタミンC」と「鉄分」。
ビタミンCはコラーゲンの合成をサポートします。コラーゲンはタンパク質の一種で、それを作り出す材料として欠かせないのがアミノ酸。アミノ酸の合成に必要なのが鉄分です。
下記がコラーゲン、ビタミンC、鉄分が多い食べ物です。この3つの栄養素を合わせて摂取することで、ハリのある肌を保つ効果が期待できます。
コラーゲン | ビタミンC | 鉄分 |
---|---|---|
豚足、鶏皮、牛すじ、エビ カレイ、軟骨 | 赤ピーマン、ブロッコリー、ほうれん草、キウイやいちごなどの果物 | レバー、赤身肉、イワシ、アサリ |
ビタミンCは鉄の吸収を高める効果もあるため、この3つの栄養素を意識して食事に取り入れれば、まさに一挙両得です。
また、レモン果汁もお勧め。レモンなど酸っぱい物を接種すると口元が「キュッ」となりませんか?これを収斂(しゅうれん)作用といいます。ビタミンCの摂取に加え、一瞬口元の筋肉が収縮し、肌を持ち上げる作用が高まります。
睡眠
私たちがもつ成長ホルモンは、肌のコラーゲンを維持する働きがあります。成長ホルモンは睡眠中にその働きを発揮するため、良質な睡眠を取ることが重要です。
最低でも寝る1時間前は下記のことに注意することで、良質な睡眠が取れます。
- スマホやテレビ鑑賞、ゲーム
- 激しい運動
- アルコールやカフェインの摂取
- 入浴
健康的な睡眠は身体だけでなく、肌を休め美しい肌に導きます。
保湿
乾燥は肌のたるみの原因となります。洗顔後は、しっかり保湿を行い潤いを閉じ込めてください。
正しい洗顔、保湿方法は下記を参考にしてください。
正しい洗顔
- クレンジングでメイクや余分な皮脂を落とす。肌に負担の少ないジェルやミルクタイプがお勧め
- 洗顔料を使用する前に34〜38度程度のぬるま湯で予洗いする
- 泡タイプの洗顔料もしくは泡立てネットでよく泡立てる
- 顔全体を包み込むように優しく洗う。ゴシゴシと洗うと肌にダメージを与えるため、直接肌に触れないよう肌と手のひらの間の泡のクッションで洗うよう心がける
- ぬるま湯で洗顔料が残らないよう優しく洗い流す。40度以上は、必要な皮脂が溶け出し肌の乾燥を招く
- タオルで押し拭きする。刺激にならないようゴシゴシと拭かない
保湿ケア
洗顔後は肌が乾燥しないようにすぐ保湿して下さい。正しい保湿ケアは下記のとおりです。
- 化粧水をたっぷりと塗布し、肌に潤いを与えます。手のひらで軽く抑えることで浸透しやすくなります。
- 乳液やクリームで油分を補い、化粧水で補給した水分を閉じ込める。オイリー肌の方が、油分が多いものを使用すると逆効果のためさっぱりタイプを選んで下さい。
美容皮膚科
時間をかけず確実に美肌を手に入れたいのであれば、美容皮膚科を受診することをお勧めします。
専門医の診察・治療により安心・安全で確実に美しい肌を得られるでしょう。しかし、費用はかかるため、生活に支障がでないよう自分の財布と相談し、慎重に考えてください。
もし、受診が難しい場合は自宅で受診できる方法を記事の最後に紹介しているので、ご覧ください。
重力知らず!肌のたるみに効果的なエクササイズ
「美容皮膚科に通う余裕もない」「手軽に肌のたるみを改善できないかな?」そんな方にお勧め。自宅でもできるエクササイズを紹介します。
継続は力なり。入浴中や朝のストレッチなど、スキマ時間にコツコツ行うことで手軽に、しかも無料で肌のたるみを改善し、理想の肌を手に入れましょう。
舌回し
- 口を閉じます
- そのまま舌先で歯茎をなぞるように右回り5回行います
- 左周りも5回行う
- 1日3回行う
慣れてきたら10周、15周と無理のない範囲で増やしていくといいです。
割り箸エクササイズ
- 割り箸を上下の歯で加える
- 口角が割り箸に当たらないよう「二ィー」っと口角を上げる
- この状態で20秒キープ
口周りと頬の筋肉が鍛えられ、たるみ解消の効果があります。
うほうほ体操
- 「う」と「ほ」の口の形を繰り返す。「うほうほ」と声に出してもOK
- 30秒繰り返す
頬タッチ
- 頬の左右の内側を舌でタッチ
- トン、トンとリズミカルに30秒繰り返す
この動きが難しく感じる方は、舌の筋肉が普段使えていないため顎下に脂肪が付きやすく、たるみやすいです。
眼輪筋エクササイズ
- 目を右回りにグルグル回す(ゆっくりでもOK)
- 30秒続ける
- 左回りも30秒行う
スマホやPCを見る機会が増えた現在は、目の周りの眼輪筋が凝り固まっています。眼輪筋をほぐすことで、目元のたるみを改善・予防できます。
自宅で肌のたるみは治せる!話題のDMMオンライン診療とは?
これまで肌のたるみの原因や対策方法を公開しまいた。
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肌のたるみは日々のセルフケアも重要
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【参考文献】
・これってもしかして肌のたるみ?たるみが出やすい場所は?|大正製薬