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「最近、シミが増えた？」。そう思うことはありませんか？肌の老化は20代後半から始まると言われています。また、シミの原因であるメラニン色素は30歳頃から急激に増加し、急にシミが増えることもあります。
この記事では、急にシミが増えた原因とその対策方法を紹介します。また、簡単に専門医の診察を受けられるお得な情報も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読んでシミのない美肌を手に入れませんか？
この記事の監修者
国家公務員共済組合連合会虎の門病院 救急科部長
東京大学医学部救急医学 非常勤講師
軍神 正隆（ぐんしん まさたか）
1995年長崎大学医学部卒業。亀田総合病院臨床研修後、東京大学医学部救急医学入局。米国ピッツバーグ大学UPMCメディカルセンター内科、米国カリフォルニア大学UCLAメディカルセンター救急科、米国ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校公衆衛生学MPH大学院を経て、東京大学医学部救急医学講師。日本救急医学会認定救急科専門医・指導医。2019年より現職。
急にシミが増えた原因
急にシミが増えた原因は、加齢以外に日常生活にも潜んでいます。加齢以外の急にシミが増える原因は、下記のとおりです。
ひとつずつ解説していきます。
紫外線や日焼け
メラニン色素はシミができる原因だと冒頭で説明しました。しかし、このメラニン色素は紫外線から私たちの皮膚を守る働きがあります。
正常な肌であれば、紫外線によりメラニン色素が増えても肌のターンオーバーで、きれいな肌に入れ替わります。ですが、紫外線対策やその後のケアを怠るとメラニン色素が上手く排出されず、シミとなってしまうのです。
摩擦
摩擦は私たちが生活を送る上で、紫外線同様にとても身近な刺激の一つです。
例えば、洗顔や洗顔後にタオルでゴシゴシと拭く。小顔になろうと強めにマッサージをする。このような行為はどれも摩擦となり、私たちの肌に強い刺激を与えています。加えて、加齢により肌の表面も薄くなるため、さらに刺激に弱い状態です。
紫外線同様に、摩擦に耐えようと角質が厚くなり、メラニンが過剰分泌し色素沈着を引き起こします。
乾燥
乾燥も皮膚には大きなダメージを与えます。乾燥が肌に与える影響は下記のとおりです。
- 紫外線のダメージが受けやすくなる
- 肌のターンオーバーが乱れ、メラニン色素が残ってしまう
洗顔後は、必ず保湿ケアを行うことが重要です。
ホルモンバランス
不規則な生活習慣やストレス、妊娠などによってホルモンバランスが乱れると、メラニン色素が過剰分泌され、色素沈着を引き起こします。
メラニン色素が少ない
「メラニン色素が少ないならシミはできにくいのでは？」そう思うかもしれませんが、メラニン色素が少ないとシミができやすいです。
シミの原因であるメラニン色素は「メラノサイト」という細胞からの司令で生成されます。体質的にメラニン色素が少ないとメラノサイトが必要以上に反応してしまい、過剰にメラニン色素を分泌してしまいます。また、紫外線に弱く、肌に炎症を引き起こし色素沈着という大きく広範囲は茶シミのような状態になる可能性が高いです。
元々、肌が色白の方はメラニン色素が少ない体質のため特に注意が必要です。
シミの種類
一般的にシミは、肌の表面に現れる斑点のことを指します。シミにはいくつかの種類があり、年齢や
老人性色素斑（シミ）
30歳前後から50歳ででき始める「シミ」です。大小さまざまな境界がハッキリしているシミが特徴です。長時間紫外線に当たることで起こりますが、加齢による肌のターンオーバー周期が遅くなるため発症しやすくなります。
雀卵斑（そばかす）
鼻を中心に、頬にできる左右対称にできる小さい斑点状のシミです。遺伝的メラニン色素が少ない人に多く見られます。学童期からでき始め、思春期でピークを迎えます。中高年になると目立たなくなりますが、紫外線の影響で色が濃くなります。
肝斑
頬骨のあたりに広範囲にできる境界のハッキリしていない、ボヤーっとしたシミです。紫外線以外に、女性ホルモンのバランスや摩擦で起こります。
顔だけじゃない！シミができる好発部位
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シミは顔にできるイメージが強いですが、メラニン色素は全身の皮膚に分布しているため全身にできる可能性があります。顔以外にシミができやすい箇所を紹介します。
手の甲
腕は衣服やUVカットを着用し、紫外線対策をしていると思いますが手の甲の紫外線対策はどうでしょうか?手の甲は顔と同じくらいさまざまな刺激を受けています。特に、手の甲は手洗い、料理中の火傷や食器洗いなど顔以上に刺激に触れる機会が多いです。
顔は刺激の対策をしても手の甲は対策を忘れやすいため注意が必要です。
背中
背中は、衣服による摩擦の影響を受けやすいです。また、簡単に目に届かない箇所のためケアが行き届かず、いつの間にかシミができていたなんてことも。
衣服でガーゼされていてもUVカット加工がなければ、紫外線は衣服を通り抜けてしまうため普段から意識して確認をしないといけない箇所です。
急に増えるシミを予防する方法
急に増えたシミは、セルフケアで改善が期待できます。また、これから出てくる可能性がある「隠れシミ」の対策もできます。その対策・予防方法を説明します。
紫外線対策
紫外線対策は必須です。毎日受ける刺激だからこそ日々の小さな対策が重要です。
肌を紫外線から守るために下記の対策を行ってください。
- UVカットや帽子、日焼け止めなど紫外線対策も行う
- 日焼け止めは2〜3時間おきに塗り直す
- 正しいスキンケアを行い、保湿を心がける
- UVカット素材の衣服で背中を紫外線から守る
- 手の甲まであるアームカバーや手袋を着用する
室内でも紫外線の影響があるため、自宅にいても日焼け止めを使用するなど紫外線対策を行うことが大切です。
摩擦を抑える
摩擦は、24時間365日肌にダメージを与える刺激です。顔をゴシゴシ拭かない、手が水に触れたらハンドクリームを塗る、衣服の摩擦を受けやすい箇所は、ワセリンやボディクリームを塗り摩擦から肌をガードするなど対策を行ってください。
正しいスキンケア
スキンケアは、肌を健康な状態に導き、保つために必要です。それゆえ、正しいスキンケアを知り、身につけることで肌のターンオーバーを促進し、シミ改善が期待できます。
正しいスキンケア方法をご紹介します。
正しい洗顔
- クレンジングでメイクや余分な皮脂を落とす。肌に負担の少ないジェルやミルクタイプがお勧め
- 洗顔料を使用する前に34〜38度程度のぬるま湯で予洗いする
- 泡タイプの洗顔料もしくは泡立てネットでよく泡立てる
- 顔全体を包み込むように優しく洗う。ゴシゴシと洗うと肌にダメージを与えるため、直接肌に触れないよう肌と手のひらの間の泡のクッションで洗うよう心がける
- ぬるま湯で洗顔料が残らないよう優しく洗い流す。40度以上は肌の乾燥を招く
- タオルで押し拭きする。刺激にならないようゴシゴシと拭かない
保湿ケア
洗顔後は肌が乾燥しないようにすぐ保湿して下さい。正しい保湿ケアは下記のとおりです。
- 化粧水をたっぷりと塗布し、肌に潤いを与えます。手のひらで軽く抑えることで浸透しやすく、摩擦を軽減できます。
- 乳液やクリームで油分を補い、化粧水で補給した水分を閉じ込める。オイリー肌の方が、油分が多いものを使用すると逆効果のためさっぱりタイプを選んで下さい
規則正しい生活
規則正しい生活は、ホルモンバランスを整えメラノサイトを抑制するだけでなく、肌のターンオーバーも促進します。
具体的な規則正しい生活習慣は下記のとおりです。
- ターンオーバーを促進するため、タンパク質（肉、魚）・ビタミン（果物）・食物繊維（きのこ類、緑黄色野菜）を中心に、バランスの良い食事を摂る
- １日７時間以上の睡眠を取る
- 寝る１時間前にスマホを見ない
- １日30分を目安にウォーキングやストレッチなど、軽い運動を取り入れる
- 歩幅は広めに早歩きを意識する
- 普段から階段を使うよう意識する
- 朝起きたら朝日を浴び、体内時間をリセットする
現在の生活習慣を振り返り、できることから少しずつ始めていきましょう。
できてしまったシミを改善するお勧めの美容成分
正しいスキンケアがわかっても、どの化粧水や美容液を使えばいいのかわからない方も多いと思います。シミに効果的なお勧めの美容成分を紹介します。
L‐システイン
L‐システインは、体内で合成することが可能ですが、加齢とともに減少していきます。メラニン色素の生成を抑え、肌のターンオーバーを促進する効果があります。
ビタミンC
ビタミンCは、抗酸化作用があり、メラニン色素を抑制するだけでなく、肌のハリと弾力を保つコラーゲンの生成を助けます。体内で生成できないため意識的に食事からも摂取することでよりシミ改善に効果があります。化粧水であれば「ビタミンC誘導体」が有名です。
ビタミンB群
ビタミンB群は、肌のターンオーバーを正常に戻す効果があります。こちらも肉や魚、豆類、卵などの食事から摂取するとより効果的です。
レチノール
レチノールは、健康な皮膚の維持に必要なビタミンAの一種です。シミだけでなく、加齢による自然老化や紫外線によるシワなど幅広い面で効果を発揮します。
確実にシミを治すなら美容皮膚科を受診を
シミの状態によっては、セルフケアで改善が難しい場合があります。すぐにシミを治したい方は、美容皮膚科での施術をお勧めします。
レーザー治療といった美容機器を用いた治療から、軟膏でのシミ改善など専門医の診察のもと、安心して美肌治療は受けられます。
病気のサインかも？注意すべきシミ4選
シミの形や色、できた箇所によっては重大な病気が隠れている可能性があります。シミに隠れる代表的な病気を紹介します。
悪性黒色腫（メラノーマ）
紫外線が当たらない箇所、足の裏や爪にシミができた場合は「悪性黒色腫」の可能性があります。特徴としては、
- シミの形が非対称
- 薄い褐色から濃い黒色に変化した
- 約2年以内で直径6mmの大きいシミになった
- 一部または全体が硬い
- 爪場合は、縦に黒い筋ができ、短期間で筋の幅が広がった
普段は意識して見ない箇所にでき、痛みの症状の初期はないため普段から全身を確認して注意してください。
基底細胞がん
肌の深部に存在する基底細胞に発生するがんです。紫外線によって発症するため全身に発生する可能性があります。特徴は、
- 初期は黒紫色で軽く隆起している。ほくろに見える。
- 眼や鼻、唇にできることが多い
- 中央部から出血が見られる
- かゆみや痛みはない
ほくろと間違えやすいため、急にほくろができた場合は、注意して観察してください。
日光角化症
日光角化症は有棘細胞がんの一歩手前の状態です。名前のとおり紫外線が原因で発症します。
特徴は下記のとおりです。
- 60歳以上に多く見られる
- 淡い褐色〜赤みを帯びたシミ
- 表面がザラザラしている
- 肌との境界が分かりにくい
- 出血がある
- 形がいびつもしくは丸い
早期発見できれば、がん化する前に対処できます。
肝臓と副腎の不調
おでこや眉間にできたシミの場合、肝臓や副腎機能が弱っているサインかもしれません。おでこや眉間のシミはホルモン分泌異常によるストレスが原因と言われています。症状としては、肩こり、物忘れ、食欲不振などがあります。もし、当てはまる場合は内科受診を検討してみてください。
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急にシミが増えると外出するのも億劫になります。一般的なシミであればセルフケアで改善できる可能性があります。頑固なシミの場合は、一度美容皮膚科を受診するのも良いです。日々の生活にちょっとした工夫を加えるだけで、シミを改善・予防できます。
シミの状態によっては、大きな病気が隠れている可能性があります。今回紹介したシミに該当した場合、早期に皮膚科を受診してください。
また、DMMオンラインクリニックは携帯やタブレットがあれば、自宅で受診でき、専門的な治療も受けられます。
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【参考文献】
・エイジングケアは何歳から？始めるべきサインやおすすめの成分とは｜ラロッシュポゼ
・顔だけでなく全身にもシミが…。気になるシミの原因と対策｜Chocola.com
