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ピルを飲むと太るって本当?体重増加の原因とその対処法を徹底解説

ピルを飲むと太るって本当?体重増加の原因とその対処法を徹底解説

「ピルを飲むと太る」とよく耳にしますが、ピルの服用と体重増加の因果関係はないとされています。本記事ではピルで太ると言われている理由やその対処法を解説しています。「太るならやめとこうかな」とピルの服用を迷って                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            いる方はぜひ参考にしてください。

 「ピルを飲むと太るって本当?」

「ピル服用中に太らないためにはどうしたらいい?」

このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

ピルは月経困難症の改善や避妊効果が期待できますが、不正出血やむくみなど副作用もあります。気になる副作用のひとつに体重増加がありますが、日本産科婦人科学会の低用量経口避妊薬の使用に関するガイドラインでは、ピルの服用と体重増加は因果関係にないとされています。

<体重を気にする画像>

この記事では、ピルを飲むと太ると言われている理由やピル服用中に太らないための対処法を解説しています。ぜひ参考にしてください。

(この記事がおすすめな方)

  • ピルを飲むと太るといわれる理由を知りたい方
  • ピルの服用を迷っている方
  • ピル服用中に太らないための対処法を知りたい方
この記事の監修者
国家公務員共済組合連合会虎の門病院 救急科部長
東京大学医学部救急医学 非常勤講師
軍神 正隆(ぐんしん まさたか)

1995年長崎大学医学部卒業。亀田総合病院臨床研修後、東京大学医学部救急医学入局。米国ピッツバーグ大学UPMCメディカルセンター内科、米国カリフォルニア大学UCLAメディカルセンター救急科、米国ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校公衆衛生学MPH大学院を経て、東京大学医学部救急医学講師。日本救急医学会認定救急科専門医・指導医。2019年より現職。

目次

ピルで太ると言われる理由は食欲増進作用

ピルを服用すると太ると言われるのは、副作用の食欲増進やむくみが原因です。以下の表の通り、食欲増進やむくみは発生頻度は少ないものの、ピルの副作用として認められています。

副作用発生頻度(%)
悪心・嘔吐1.2~29.2
乳房緊満感0.1~20.0
頭痛・偏頭痛3.4~15.7
乳房痛1.0~12.3
下腹部痛0.1~6.9
下痢0.6~4.0
浮腫(むくみ)1.0~3.2
体重増加0.8~2.2
食欲亢進0.2~1.9
食欲不振0.1~1.9

出典:日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)」を基に作成

ピルの副作用の中に体重増加もありますが、ピル自体に体重を増やす作用はありません。食欲増進やむくみが起こることにより体重が増えると考えられています。

食欲が増す原因は黄体ホルモン

ピルに含まれる黄体ホルモンには、食欲を増進させる作用があります。これは月経前に食欲が増すのと同じ仕組みで、妊娠に向けて体が栄養を蓄えようとするためです。

<食べる画像>

ピルを飲むとホルモンバランスが変化するため、副作用として一時的に食欲が増すことがあります。このとき、欲求のままに食べてしまうと体重増加につながるため、暴飲暴食は避けましょう。

むくみの原因は黄体ホルモンとエストロゲン

むくみの原因はピルに含まれる2つのホルモン、黄体ホルモンとエストロゲンです。どちらのホルモンにも体内に水分を溜めやすくする作用があり、結果としてむくみやすくなります。食欲増進と同様、ピル服用により体内のホルモンバランスが変化するため、一時的にむくみがひどくなり体重が増えたように感じることがあります。

ピルの服用で痩せる人もいる

ピルの副作用はさまざまで、むくみや食欲増進により太るのとは逆に痩せる方もいます。痩せる原因は悪心・嘔吐や食欲不振などです。食欲不振は食欲亢進と同じくらいの発生頻度で、ピルによるホルモンバランスの変化が消化器系に影響を与えることで起こります。

副作用発生頻度(%)
悪心・嘔吐6.9~10.3
食欲亢進0.2~1.9
食欲不振0.1~1.9
腹部膨満感0.1~0.3

出典:日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)」を基に作成

その一方で、普段の月経前に食欲がなくなる方は、ピルの服用でその症状が改善されるかもしれません。食欲不振や悪心・嘔吐などの症状が改善された結果として食欲が増し、太る可能性もあるでしょう。

副作用が出やすい時期はピル服用開始から3ヶ月程度

ピルを飲み始めると体内のホルモンバランスが変化するため、さまざまな副作用を感じやすい時期があります。低用量ピルの場合、一般的には服用開始から3ヶ月程度で体内のホルモンバランスが整い、症状が落ちつくといわれています。中用量ピルやアフターピルも内服後は一時的なホルモンバランスの変化によりむくみや食欲の変化が起こることがありますが、これらも時間とともに落ち着くでしょう。

<副作用の画像>

ただし、副作用を感じやすいピルの飲み始めの時期に生活習慣が乱れると、不摂生により太ることもあります。不規則な生活習慣は副作用が改善したあとも太る原因となるため、ピル服用開始時は特に規則正しい生活を心がけましょう。

副作用が少ないのは超低用量ピル

ピルには大きく分けて超低用量ピル、低用量ピル、中用量ピル、アフターピルの4種類あります。それぞれホルモンの含有量が異なり、超低用量ピルはもっとも副作用が少ないとされています。

種類主な使用目的概要
超低用量ピル月経困難症、子宮内膜症の治療ホルモン含有量がもっとも少なく、副作用のリスクが低い。
低用量ピル月経困難症、PMSの治療、避妊目的副作用が比較的少なく、幅広い目的で使用される。
中用量ピル月経困難症、過多月経、生理不順、子宮内膜症の治療、生理日移動目的副作用のリスクも比較的高くなるが、より強い効果が必要な場合に使用される。
アフターピル緊急避妊目的性交後72時間以内に服用する。継続的に使用するものではないため、副作用のリスクはあるものの、症状は一時的。

避妊目的や月経困難症やPMSの緩和など、目的により使用するピルは異なりますが、一般的に処方されるのは低用量ピルです。ピルにはさまざまな種類があるため、医師と相談しながら自分の体に合うものを見つけることが大切です。

ピルの服用で太らないための対処法5つ

ピルで太るのを防ぐためには生活習慣を整えることが大切です。ピルの服用で太らないための具体的な方法を5つ紹介します。

むくみを予防する

むくみは体重が増える原因のひとつであり、見た目にも大きく影響します。そのため、副作用でむくみがある場合にはむくみを予防することが大切です。効果的なむくみの予防方法は、次の通りです。

  • こまめな水分補給(1日1.5L程度が目安)
  • 減塩(1日6g以下が目安)
  • カリウムを多く含む食材の摂取
  • マッサージや軽いストレッチ
  • 湯船に浸かる
  • 足を心臓より高くして休む
  • 着圧ソックスを活用する

塩分を控え、血行をよくするとむくみの改善につながります。また、カリウムには体内の水分を排出する効果があります。バナナやほうれん草、アボカドなどカリウムを多く含む食材を普段の食事に積極的に取り入れましょう。

食欲を抑える工夫をする

ピルの服用で食欲が増した場合、その欲求のままに食べると太ります。暴飲暴食を避け、下記のように食欲をコントロールする工夫を取り入れましょう。

  • 食事は規則正しく1日3回とる
  • 食物繊維を多く含む食材の摂取
  • 間食は少量で栄養価の高い食品をとる

野菜や海藻類、豆類など食物繊維が豊富なもの、よく噛む必要があるものを食事に取り入れると満腹感を得やすくなります。ながら食べをしてしまうとつい食べ過ぎてしまうため、食事に集中しよく噛んで食べると食事量を抑えられるでしょう。

適度な運動を習慣にする

運動を習慣にすると体重管理だけでなく、ストレス解消や体調管理にも効果的です。特にピル服用中は運動を通じて血行を促進できるため、むくみの予防にもつながります。

  • ウォーキング
  • 水泳
  • ヨガ
  • ストレッチ
  • 軽い筋トレ

上記のようにさまざまな運動がありますが、運動習慣のない方は軽い運動から始めることをおすすめします。忙しくて運動する時間が取れない方もエレベーターの代わりに階段を使う、最寄駅の手前で降りて歩くなど、日常生活の活動量を増やす工夫も効果的です。無理のない範囲で、楽しく続けてみましょう。

過度なストレスを避ける

ストレスは食欲異常やホルモンバランスの乱れを引き起こす大きな要因のひとつです。特にピル服用開始時期は体調の変化に敏感になりやすいため、ストレス管理が重要です。

  • 十分に睡眠時間を確保する
  • 適度な運動をする
  • 趣味の時間をつくる
  • 友人と交流する

リラックスできる趣味や活動を見つけ、定期的に気分転換をするとよいでしょう。

ピルの種類変更を検討する

ピルの種類は多く、中には自分に合わないピルもあるかもしれません。ピルの服用を3ヶ月ほど続けても食欲増進や体重増加が気になるときは、医師に相談してピルの種類変更を検討することも選択肢のひとつです。ピルの種類を変えてみたいときには、以下のことを主治医に伝えてみましょう。

  • 気になる症状を具体的に伝える(いつから、どれくらい続いているか)
  • 生活習慣の改善を試みた結果も伝える
  • ほかのピルを試したい希望を伝える

ただし、新しいピルに変更すると体が慣れるまでに数ヶ月程度時間がかかることがあります。急激な改善は期待せず、様子を見ながら調整していきましょう。

ピルは医師の診療が受けられるDMMオンラインクリニックがおすすめ

ピルを服用すると太ると言われるのは、ピルの副作用である食欲増進やむくみによる体重増加が原因です。しかし、その副作用が起こりやすいのはピル服用開始後3ヶ月程度で、発生頻度も高くありません。もし食欲増進やむくみが起こっても、対応次第で体重増加を防ぐことも可能です。

DMMオンラインクリニックなら、仕事や学校で忙しい方でもスマートフォンひとつで手軽に医師の診療が受けられます。ピル服用後に体重の変化が気になる場合も自宅で医師に相談して自分に合ったピルを見つけることが可能です。

ピルの体重増加に関するよくある質問

ピルの体重増加に関するよくある質問をまとめました。

ここでは、上記4つの質問について解説します。

ピルの服用で体重はどれくらい増える?

日本産科婦人科学会の低用量経口避妊薬の使用に関するガイドラインでは、ピルの服用と体重増加に直接的な因果関係はないとされています。しかし、ピルの副作用である食欲増加やむくみは個人差があり、服用開始から数ヶ月の間に数kgの体重増加を経験する方もいます。

ピル服用に伴う体重増加は一時的なことが多いですが、気になる場合は医師に相談してみましょう。

ピルの服用中はダイエットしても痩せない?

ピル服用中でもダイエットは可能です。しかし、体内のホルモンバランスが安定するまでの数ヶ月は、体重が減りにくいこともあります。

無理なダイエットは体調を崩したりリバウンドを引き起こしたりする可能性があるため、ダイエットをしたい場合は無理のないペースで進めましょう。

ピルをやめれば太った体重は元に戻る?

多くの場合、ピルの服用を中止すると食欲やむくみは徐々に改善し、体重も服用前の状態に戻るとされています。ただし、これはピルの影響による体重変化の場合であり、生活習慣の乱れが原因で太った場合はその限りではありません。

ピルの急な服用中止は体調不良を引き起こす可能性があるため、ピルの服用を辞めたいときは自己判断せず、必ず医師に相談しましょう。

太りにくいピルはある?

ホルモン含有量が少ない超低用量ピルは一般的に副作用が出にくいとされており、体重増加の心配も比較的少ないとされています。しかし、ピルの副作用には個人差があり、腸低用量ピルでも服用開始からホルモンバランスが安定するまでの数ヶ月は体調の変化があるかもしれません。

ピルの服用開始から数ヶ月経っても体重の変化が気になる場合には医師に相談し、自分にあったピルを探しましょう。

【参考文献】

日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会  産婦人科診療ガイドラインー婦人科外来編2023

あわせて読みたい

日本産科婦人科学会編集 低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)

http://www.jsognh.jp/common/files/society/guide_line.pdf

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