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PMSはピルで改善できる?副作用や効かないときの対処法を解説

PMSはピルで改善できる?副作用や効かないときの対処法を解説

「PMSにピルが効くって本当?」と不安がある方もいるでしょう。ピルはPMSの症状改善に効果的な治療の一つです。この記事ではPMSにピルが効く理由やピルの注意点について詳しく解説しています。PMS症状に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

「PMSにピルが効くって本当?」

「生理前にイライラするのをなんとかしたい」

このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

月経前の3~10日ほど続く情緒不安定やイライラ、腹痛、むくみなどの精神的・身体的症状である月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)。PMSにはさまざまな症状がありますが、月経開始とともに軽快または消失するのが特徴です。PMSの原因ははっきりとはわかっていませんが、女性ホルモンが関わっていると考えられています。

この記事では、PMSに対してピルが効く理由や治療に使用するピルの種類、ピルの服用方法について解説しています。PMSにピルが効かないと感じる場合の対処法についても解説しているため、ぜひ最後までお読みください。

(この記事がおすすめな方)

  • PMSの治療にピルが効果的かを知りたい方
  • ピルの服用を迷っている方
  • PMSを改善し快適に過ごしたい方
この記事の監修者
国家公務員共済組合連合会虎の門病院 救急科部長
東京大学医学部救急医学 非常勤講師
軍神 正隆(ぐんしん まさたか)

1995年長崎大学医学部卒業。亀田総合病院臨床研修後、東京大学医学部救急医学入局。米国ピッツバーグ大学UPMCメディカルセンター内科、米国カリフォルニア大学UCLAメディカルセンター救急科、米国ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校公衆衛生学MPH大学院を経て、東京大学医学部救急医学講師。日本救急医学会認定救急科専門医・指導医。2019年より現職。

目次

PMSにピルが効く理由は女性ホルモンが安定するから

ピルには2種類の女性ホルモンが含まれており、ホルモンを安定的に補充します。そのため、体内の女性ホルモンの増減が穏やかになることで、心身の安定につながります。ピルの服用によりPMSで期待できる効果は以下の通りです。

  • イライラ、気分の落ち込みなど精神症状の改善
  • 頭痛、乳房痛など身体症状の軽減
  • 眠気や睡眠症状の改善
  • 食欲異常の改善
  • むくみの改善

また、ピルの服用にはPMSの改善だけでなく、月経痛や月経不順の改善、避妊効果などさまざまなメリットがあります。

PMSの治療に使用するピルは低用量ピル

PMS治療には主に低用量ピルが使われます。ホルモン含有量が少ない超低用量ピルが使用されることもありますが、人によっては効果が十分でないこともあります。超低用量ピルと低用量ピルの違いは、次の表の通りです。

種類主な使用目的概要
超低用量ピル月経困難症、子宮内膜症の治療ホルモン含有量がもっとも少なく、副作用のリスクが低い。
低用量ピル月経困難症、PMSの治療、避妊目的副作用のリスクが比較的少なく、幅広い目的で使用される。

超低用量ピルと低用量ピルは、PMSの症状の程度や年齢などを医師が総合的に判断して処方します。

PMS治療に使用するピルの服用方法

ピルは1日1回、体内のホルモンバランスを安定させるため同じ時間に服用します。ピルの服用に食事時間は関係ないため、朝食後や寝る前など、無理なく飲み続けられるタイミングを自分で決めましょう。

ピルは薬の種類にもよりますが、21日間連続で服薬し、7日間休薬を繰り返します。偽薬(プラセボ)がある場合は休薬期間はありません。休薬期間がある場合、休薬期明けのピルの飲み忘れに注意が必要です。

初めてピルを飲むときは、月経開始日から月経5日目までに服用開始します。そのため、ピルを飲み始めたい方は、月経が始まる前に受診するとスムーズです。

PMS治療に使用するピルの費用

ピルは目的により保険適用される場合とされない場合があります。PMS治療のためにピルを処方する場合、残念ながら保険適用になりません。そのため、ピルの薬代は月に3,000~10,000円程度かかります。

その一方で、月経困難症や子宮内膜症の治療では保険適用される場合もあります。PMS以外の症状がある方は、合わせて医師に相談してみましょう。

また、ピルの処方には医師の診察が必要なため、ピルの薬代のほかに診察料や検査費用などがかかります。

PMS治療で利用するピルの注意点

ピルにはメリットもありますが、デメリットもあります。ピルを服用するときの注意点を2つ解説します。

ピルには副作用がある

ピルの副作用には、吐き気やむくみなどがあります。主な副作用とその発生頻度は以下の通りです。

副作用発生頻度(%)
悪心・嘔吐1.2~29.2
乳房緊満感0.1~20.0
頭痛・偏頭痛3.4~15.7
乳房痛1.0~12.3
下腹部痛0.1~6.9
下痢0.6~4.0
浮腫(むくみ)1.0~3.2
体重増加0.8~2.2
食欲亢進0.2~1.9
食欲不振0.1~1.9

出典:日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)」を基に作成

これらの副作用は、ピルの服用開始直後は体内のホルモンバランスが一時的に不安定になるため起こるとされています。そのため、体内のホルモンバランスが安定してくる2~3ヶ月程度で副作用が落ち着くことがほとんどです。もし、数ヶ月ピルを服用しても副作用が気になる場合は、必ず医師に相談しましょう。

ピルを服用できないケースもある

ピルの副作用の一つに、血液が固まり心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす血栓症があります。血栓症は誰にでも起こりうる病気ですが、以下の方は血栓症のリスクが高くなるため、ピルの服用ができない場合があります。

  • 血栓症の既往がある方
  • 35歳以上の喫煙者
  • 重度の肝機能障害がある方

血栓症のリスクは高くなくても、月経がまだ来ていない方、閉経後の方、妊娠中・授乳中の方はピルの服用はできません。ピルには避妊効果もあるため、妊娠を希望する方は鎮痛剤や漢方薬などピル以外の治療方法を選択しましょう。

PMSにピルが効かないと感じたときの対処法

低用量ピルを服用開始直後は体内のホルモンバランスが安定せず、効果が実感できないことがあります。しかし、ピルを2~3ヶ月継続してもPMSが改善しない場合は、以下のように対応しましょう。

  • ピルの種類変更を検討する
  • 生活習慣を見直す
  • PMS以外の病気を調べる
  • ピル服用以外の治療法を検討する

それぞれ、詳しく解説します。

ピルの種類を変える

PMSにピルが効かないと感じたときは、医師に相談してピルの種類を変更することも選択肢の一つです。ピルが効かないと感じるときは、次のことを医師に伝えてみましょう。

  • 気になる症状を伝える(いつから、どれくらい続いているか)
  • 生活の変化を伝える
  • ほかのピルを試したい希望を伝える

ピルの飲み忘れが多い場合、体内のホルモンバランスが安定せず症状が改善しないこともあります。飲み忘れが多い方は、服用管理方法も見直してみましょう。

生活習慣を見直す

PMSは不規則な生活やストレスが原因で起こることもあります。薬を使わずにPMSを軽減したい場合、生活習慣を見直してみましょう。PMSを軽減するための生活のポイントは以下の通りです。

  • 睡眠時間を確保する
  • タバコ・お酒・コーヒーなどの嗜好品は控える
  • 甘いものの食べ過ぎに注意する
  • ストレス発散をする

PMSの傾向を把握し、対策しやすくするためにPMS症状を記録しておくこともストレス軽減の効果があります。起こる症状が予測できると、あらかじめ予定の調整や鎮痛剤の準備などができるため、日常生活が送りやすくなるでしょう。

PMS以外の病気を調べる

自分ではPMSだと思っていても、実はほかの病気を発症していることもあります。PMSと似た症状の病気は以下の通りです。

  • 子宮内膜症
  • 子宮筋腫
  • うつ病
  • 甲状腺機能障害

子宮内膜症や子宮筋腫による下腹部痛の場合、低用量ピルではホルモン含有量が足りず、症状が十分に改善されないことがあります。また、落ち込みがひどいなど精神症状が強い場合、ピルの服用ではなく抗不安薬の服用が効果的な場合もあります。ピルの効果が感じられないときは、PMS以外の病気の可能性があるため、1人で悩まずに医師に相談しましょう。

ピル以外の治療法を試す

PMSの治療にはピル以外の治療法もあります。ピルが合わない、効果が感じられないときは、以下の治療法を試してみましょう。

  • 漢方薬
  • 症状に対する内服薬の服用(抗不安薬・鎮痛剤など)
  • サプリメント
  • カウンセリング

ピルの急な服用中止は不正出血や体調不良を招く恐れがあります。ピル以外の治療法を試したいときは医師に相談し、自分に合った治療法を探しましょう。

ピルは医師の診療が受けられるDMMオンラインクリニックがおすすめ

ピルは体内のホルモンバランスを安定させるため、PMSの症状改善が期待できます。しかし、ピルの効果や副作用には個人差があるため、医師と相談しながら治療を進めることが大切です。

DMMオンラインクリニックなら、スマートフォン1つで手軽に医師の診察が受けられます。気になる症状や悩みがあればオンラインで診察が可能です。忙しくてクリニックを受診する時間がない方、診察から薬の受け取りまで自宅で済ませたい方は、ぜひオンライン診療の利用を検討してみてください。

ピル服用に関するよくある質問

ピル服用に関するよくある質問をまとめました。

ここでは、上記3つの質問について解説します。

ピルはいつまで服用する必要がありますか?

多くの場合、ピルの服用を中止するとPMS症状が再び現れます。そのため、症状について医師に相談しながら、ピルを継続するか決めましょう。

ピルの副作用はどのくらい続きますか?

ピルによる副作用の多くは、2~3ヶ月程度で落ち着くとされています。ピルの副作用は、体内のホルモンバランスが一時的に乱れることにより起こるとされていますが、個人差があります。

  • 副作用の症状が重い
  • 数ヶ月経っても副作用が気になる
  • 新しく気になる症状が出現した

上記のような場合は、医師に相談しましょう。

ピルは他の薬と併用できますか?

ピルは薬によって併用できないものもあります。特に以下の薬剤には注意が必要です。

  • 肝炎の薬
  • うつ病の薬
  • てんかんの薬  など

服用中の薬がある場合は、お薬手帳を持って受診しましょう。

【参考文献】

日本産科婦人科学会 産科・婦人科の病気 月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)

公益社団法人 日本産科婦人科学会
月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS) - 公益社団法人 日本産科婦人科学会 月経前症候群(PMS)はどのような病気ですか? 月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)は、月経の前に現れるこころとからだの不調です。さまざまな症状が月経前に3~1...

日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会  産婦人科診療ガイドラインー婦人科外来編2023

あわせて読みたい

日本産科婦人科学会編集 低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)

http://www.jsognh.jp/common/files/society/guide_line.pdf

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